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元自衛隊が語る洗濯機事情

こんにちは元自衛官のとんとです

私が自衛隊生活で嫌だったことは山ほどありますが、その中でも地味に「洗濯機が共用」というのはかなり嫌な要素でした。そして稀ですか「服以外のものも洗ってたり土が付いていても普通に洗ってる人」などもいる!

こういう隊員の次に洗うのは嫌だしこれからその洗濯機を使うのにも抵抗しちゃいますよねこういった洗濯事情を今日は紹介したいと思います!


                              目次
1. 洗濯機は複数台を同じフロアの隊員で共用する
         ①色んな隊員と洗濯機をシェアしなければならない
         ②洗濯機で使う柔軟剤は同じではない
2. 洗濯機が共用であることの弊害
         ①たまに間違ってタバコやティッシュを洗う奴が出てくる
         ②大事な物の盗難が少なくない
3. 陸上自衛隊の共用洗濯機のあれこれ まとめ

1. 洗濯機は複数台を同じフロアの隊員で共用する

 ①色んな隊員と洗濯機をシェアしなければならない

  営内(寮)の大きさにも左右されるかとは思いますが、複数台の洗濯機が設置されている部屋というかスペースがあって、洗濯したい人はそこに行って空いている洗濯機を使用します。
  基本的に洗濯機は「止まっていれば次の人は中身を出して使用可能」というのが暗黙の了解となっていて、普通の人なら「中身を蓋の上において自分が使用する」というケースが多いです。なので洗濯物がごっちゃになってしまい無くし物を多くしてしまう人が沢山います!

下っ端隊員の時は、特に「いくら次々使っていいとは言っても、直接的な先輩隊員の洗濯物だったら、報復行為というか雑に扱ったところを見られていたら仕返しがあるかもしれない…」ということで、そこそこ気を遣う人が多いと思います。他部隊も同じ階にいるとかだと、いちいち誰が先輩でとか考えるのも面倒ですし、あとはキャリアがそれなりになってくると「誰の洗濯物だろうがもはや関係ねえ!」と言わんばかりに雑に扱う人も出てくるでしょう。

②洗濯機で使う柔軟剤は同じではない

  他に言うとすれば他の人の柔軟剤と混ざって服が特殊な匂いになるということです。私はあまり気にしてはいなかったのですが、いれてる意味があるのかがわからなくなることがありました!


2. 洗濯機が共用であることの弊害

①たまに間違ってタバコやティッシュを洗う奴が出てくる

これも個人的にはめちゃくちゃ嫌なんですけど、ティッシュをポケットに入れたまま洗う隊員がいたかと思えば、タバコをポケットに入れていたのを忘れて洗う隊員もいました。
当時、私は喫煙者だったので、そのミスをすること自体は気持ち的には理解を示したかったところですが、同じ喫煙者でもそれをやられたら嫌なのに、タバコを吸わない人がその被害に遭ったら本当に嫌でしょうね。
ティッシュがはいっていたらもっと最悪です、なぜかというとつぎに使う人にもついてしまい結構迷惑かかります。

タバコって何か煮出されてそうですし、たぶんニオイも簡単には落ちないような気がします。これを知らずに次で洗濯機を使ってしまったら、悲惨な目に遭うこと間違いなしです。

②大事な物の盗難が少なくない

私自身は被害に遭ったことはないのですが、自衛隊の寮内では盗難が多いようです。そして自衛隊で使用する服飾・小物系には私物と官品があり、官品は税金で買い与えられた物なので定期的に「ちゃんと所有しているか」のチェックがあります。

中にはこれを失くす隊員もいて、失くしてしまうと減給などの処分対象になるので、そういう隊員が人の官品を盗むというケースもあり、安心して洗濯をすることができません。

冷蔵庫やケトルなんかも共用ですが、これらは自分専用の物を用意しようと思ったら可能なのに対し、自分専用の洗濯機を用意するのは難しいですからね。もう洗濯機を回している間は、付きっ切りで見ているとかしか対策はないのではないかと思います。

私自身無くし物とかはしなかったですか同期がしてて顔が青ざめてるのを覚えています!!

陸上自衛隊の共用洗濯機のあれこれ まとめ

 * 寮生活では洗濯機はすべて共用       

* 色んな隊員と洗濯機をシェアしなければならない       

* 雑に扱う隊員が少なくないから注意


あとは気持ち的なものですが、洗濯機の台数は限られているので、自分が洗濯機を回そうとしたタイミングで「俺のも一緒に洗わせて!」と言ってくる同期なり、先輩なりが出てきます。
この時「この人はいいけど、この人は嫌だなぁ」と感じる人が出てくるはず。差別じゃないけど、やっぱ人間ですから。人間的にというか「不潔なエピソードが多々ある隊員と一緒に洗濯をするのは何か嫌」という感情が働くのも分かってもらえると思います。


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