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【読書感想】「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない

坪田信貴さんの「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけないを読みました。

自分の方針としては、迷惑はかけてもいいし、相手の迷惑も受け止めよう!ですが、他の目次をパラパラ眺めていると、「あっ、これ言っている・・・」という言葉がちらほら。
子どもへの声かけの仕方で具体的に書かれてそうなので手に取り購入しました。

自分にあてはまるものが多くありましたが、その中のいくつかを取り上げます。

「親は完璧でなくていい」

「人にも完璧を求めることで信頼関係を築きにくくなります。」「親に完璧を求められている子は、必ず何か隠すようになります。」

心の中では完璧な人間でなくていい、そんな人間はいないってわかっているんですけど、できない所を発見してしまうと、できるようにいろいろ言ってしまうんです。
それが子どもにとっては完璧を求められているって思っちゃうのかなと思いました。

これは具体的な声掛けではないですが、子どもと向き合う基本指針みたいなものとして心に留めておきたいと思います。

「早くする」ってどういうこと?

「早くしなさい」
よく言っています・・・。
朝の支度のとき、これからお出かけっていうとき、そろそろ出発するからトイレに言ってねとお願いしても、何か遊びだす。
そんなときに「早くしなさい」、言っちゃってます。

「早くしなさい」ってよくよく考えたら、すごく抽象的な言葉でした。
早くする理由も分からなければ、早くするために具体的に何をすればいいかもわからない。
本の中でも紹介されていますが、「ちゃんとしなさい」も同じようなことがいえます。

「相手の感情を大切にしていれば教育となり、大切にしていなければ洗脳です」
早くしなさいって言うときに、子どもの感情を大切にできているか振り返ると、「あっ、洗脳になってるかも」とドキッとしました。

幼稚園の朝の時間は決まっています。
時計を一緒に見ながら、何時に何をしてということをルール化してみようと思います。

矛盾したメッセージを伝える

親としては子どもにはやりたいことをやって、健康に過ごせていればそれでいいと思っています。
だけど、子どもが「あれをやりたい」と言ったときには、何か理由をつけてやらないように言ってみたり・・・。
親が納得していないことはやらせない、そんなことあるなと思いました。

やりたいことをやるのに親を納得させなきゃいけない、説得しなきゃいけないっておかしな話ですよね。
自分だったら絶対に嫌なことなので。

自分自身の価値観なんて万能ではなく、子どもが大人になったときには古くて使えない考えになっている可能性もあるのであって、そんな大人の価値観を基準に子どもの行動を制限するのはよくないと思いました。
最低限守るべきルールのところは厳しくてもいいと思いますが、そうではないところでは子どもを肯定し、受け入れて、まずはやらせてみよう!を基本にしたいと思います。

「何回言ったらわかるの?」

532回。
「何回言ったらわかるの?」という質問の答えです。
言っただけでは行動の変容までには至らないということです。

口で言えば子どももできるはずだ、年齢が上がれば言うだけでもすぐにできるはずだ、という親側の前提に誤りがありました。
言い方もきっと抽象的なんだと思います。

子どもにやってほしいことがあるときは、やるべきことのイメージが伝わるように、優しい言葉で具体的に言ってみようと思います。

自分で気付ける子に育てる


子どもが何かをしたときに「なんでそんなことするの?」と聞いてしまうことがありますが、これは意味がない質問でした。
親の本心は、理由ではなく、やったことを責めているだけ。

親がすべきことは、子どもに理由を聞くことではなく、親がどう思っているかを伝えること。
子どもが何かをしたときには「私はこう思う」と伝える。
それを聞いた子どもの行動が変われば、それは子ども自身で考えて行動変化に繋げたということです。
「こうしなさい」は命令になってしまうので、「こうしなさい」から「こう思う」に言葉を変えていきます。

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