現役美大生

大学で小説の創作を学んでます。

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最近の記事

2.人生と文体について 飼育 爪と目 カーヴァー村上春樹訳より

 村上春樹と「私」の大学での関わりを描いたノート記事を読んだ。非常に完成度が高く、同じ大学生として誇りに思う。僕も影響を受けたので、忙しい中だけれどまた記事を書こうと思う。  僕の読書がどのようなルールに則って行われているかというと、1週間に一つの芥川賞受賞作品の読書、大学の作家先生や編集先生に勧められた本の読書、自身の原稿に使うであろう読書、1週間に一度ある講読演習の読書、海外文学などの名著を読む。を挙げた順の優先順位で日々の隙間を縫って実行している。僕は今図書館で借りた大

    • 1 社不と文学について 月と6ペンスから

       どいつもこいつも記事を書く。だから俺も記事を書く事にする。俺は元々、本しか無いタイプではなかった。休み時間は図書館に行くより皆でドッジやサッカーに行ったし、放課後は公園で鬼ごっこをしたりゲームしたりしていた。それは高校生になってもだ。俺は人並みには本を読んだが、別にそれは数ある選択の中の一つに過ぎなかった。  君はないだろうか。明くる日急に、言語化できない感覚に襲われる事が。俺にとってそれは失恋の瞬間でも、夕焼けを見た瞬間でも、祖父を亡くした瞬間でも、他人の犠牲に気付いた瞬

      • 0.Hello純文学

         これから純文学を読んだり、書いたり、語ったりしていく。だから純文学を読む上でのステップを、読者の皆と共有しておきたい。純文学はコムズカシイ?勿論そうだよ。でもそこにはちゃんと理由がある。深く青い意識の世界を、一緒に見にいこう。  最初に。純文学は芸術性を希求する文章である。わかりやすく言えば、何か書きたい事があってそれを形にしたいって事だよね。表現すること、普段は意識の内側に澱んでいるものを外に出すこと。作者としてはそれに価値がおかれがちだし、読者としても表現と向き合わな

      2.人生と文体について 飼育 爪と目 カーヴァー村上春樹訳より