見出し画像

福祉の仕事について考える。part21

こんにちは!No.Planです。
今日は花粉も黄砂もそれなりに飛ぶ日になるみたいですね。朝の出勤時に地元の山を見るとかすかに色味が黄色になっていました。アレルギーのある人にはつらい現状になりそうですね。まぁいうても自分もあるんですけどね(笑)

「措置」から「契約」への歴史

今回のテーマに関わる問題の根幹として「措置」と「契約」について触れていきます。みなさんは「措置制度」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

【措置制度】
措置制度とは、福祉サービスを必要としている人に対して、行政が必要性を判断して利用者のサービスを決定することです。措置制度は、戦後の日本における、高齢者介護や保育などを構築する上で中心となった制度でした。

要は、利用者のサービス自体を行政(国)が決定していました。財源が豊富だった頃の日本ではこれで提供できていましたが、現在は難しいものとなっています。

【契約制度】
契約制度とは、利用者が直接サービス提供側(入所施設、通所施設、福祉サービス)と契約を行い、サービスを提供をされること。措置制度で問題となっていた財源の確保などを保険料などで賄いながら、利用者本位で受けたいサービスを選択できる。という利点があります。

簡単に2つの制度の要点をまとめたものが下記の項目になります。

【措置制度】
税金が資源
主な対象は「低所得者」とする
利用者負担を、「応能負担」とする
国や自治体がサービスを提供する
生活困難に陥った人に対して行政が保護介入する

【契約制度】
40歳以上の人が支払う保険料が資源
主な対象は「サービスを受けたい高齢者
利用者負担は「応益負担」
利用者と事業所が直接サービスを契約する
利用者が自由にサービスを選択できる

「福祉」の始まりは「行政サービス」

現在は、社会福祉法人、NPO法人、株式会社、有限会社など様々な場所が参入をしているものが「福祉」という業種になります。しかし、財源が決まっているサービスになるので、大きく利益を出したいということが難しい仕事でもあります。以前は行政(国)が行っていた仕事になるので、公務員が受理、委託事業者へサービスを任せるという流れでした。今でも「半公半民」という形が残る法人もありますね。給料はそこそこ、福利厚生も安定しているというところですね。正直、0から始めた自分たちからすると「羨ましい」と思えるほどの体力があります。

現在でも、「福祉」「介護」の仕事についているだけで、特に男性は冷たい目を向けられることもあります。給料の問題や、家族を養っていくことを考えた時には結婚も考えてしまうほどとのことです。自分も正直、奥さんに自分の仕事の話をした時には「どれくらい給料はもらっているのか?」と心配になったのを今でも覚えています。

もちろん結婚ができないと言っているのではなく、結婚生活、家庭、マイホームを持った時には安定したものが必要になってきます。【措置制度】時代からもあったと思いますが、【契約制度】になってからは問題のあぶり出しのような行動が世間的にも増えたような気がします。

「福祉」を本当の意味で「仕事」にするには…

これまた難しい問題だなぁと感じています。まず、「仕事」に関する定義を「福祉」に当てはめるのであれば、まず「誰でも働ける」という概念や「コミュニケーションが得意な方」といったようなものはまず外した方がいいと感じています。

はっきり言えば「福祉」は「誰にでもできる仕事」ではありません。
適正はもちろんですが、サービスを提供するための「体力」、新しいサービスを構築していくための「企画力」、どんな場面でも対応できる「アドリブ力」、請求事務、書類申請などを行う「事務処理能力」が必要だと思っています。

また、「コミュニケーションが得意な方」と記載されていることもありますが、そもそもの問題、仕事を行う上でコミュニケーション能力は必須ということです。「得意な方」ではなく「できて当然」なのです。

そうした部分に関しても、「福祉」の求人ではあいまいな表現が多いということと、「どんな人材」を「集めたいか」「育てたいか」が明確にできないことが問題だと思っています。

自分も今悩んでいる問題ですが、どうしたら「人材は集まるのか」という点に関しては答えが出ていません。まだ、規模も小さい分人を雇うだけの体力もギリギリなところも何とかしないと、と思っています。
答えが出たら、投稿していきます。正直公開して「ここはこうしたら…」なんて意見も出てきたらがぜん燃えるのでどんどん公開していきたいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?