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沙々杯投句

沙々杯、投句します!


焚き上げの漆黒に舞う淡き煤
たきあげのしっこくにまうあわきすす

内深き冬の泉に身を正し
うちふかきふゆのいずみにみをただし

身を寄せて繋いだ手から春隣
みをよせてつないだてからはるとなり



蛇足の言葉

焚き上げの漆黒に舞う淡き煤

毎年、年が明けて初詣に家を出ます。
神社でのお焚き上げのための炎を見るのが好きなのです。
境内の中の引き締まった冷たい空気の中で常に形を変え続ける炎。祈りの役目を終えたものを空へ返す炎。
きっと、焚き上げという表現は冬の季語としてではなく別の意味となってしまうのだろうとも思ったのですが、「飾り焚」でも「どんど焼き」でもイメージが違ってしまい、間違えてでもこちらで決めました。
赤く燃える火の色と、夜空の黒で漆喰のような色のメリハリと、雪を匂わす灰の黒に近い灰色を描きました。


内深き冬の泉に身を正し

季語を探している中で冬の泉という言葉に出会い、惹かれました。
厳しい中で、凍ること無く、止まること無く湧く泉を思い詠んでみました。内から湧く何かがあればいいと、そして自分とは言えない何かに敬意を払いたいと。そんな思いです。冬の冷たさに背中を丸めるととても寒く感じるけれど、背筋を伸ばすと寒くなくなるのですよね。背筋を伸ばせればの希望です。


身を寄せて繋いだ手から春隣

もう、そのまま。季語の春隣と春となるをかけたもの。
寒い時は手を繋ぎ温まったら春ですよ。そして冬の次は必ず春です。


以上です。
俳句回収の皆様よろしくお願いいたします!


俳句は前回の俳句大会、白杯から参加。
その時も急遽締切30分前に1句投句したのみ。
お次の参加は鳥と恋の饗宴企画参加で2句
ほぼほぼ、まともに俳句を詠んだのは上のを合わせて6句のみ。
でも、今回も詠んでみて、やはりとっても楽しかった。
やってみるって新しい世界が広がりますね。

そして、自分の関わる画像をみんフォトから使うってドキドキする。

沙々杯詳細はこちらから。


ありがとうございました。

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