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【映画】ブルージャイアント

⚠️ネタバレ注意⚠️

ようやく観ることができました。
映画『BLUE GIANT』

原作は全て読んでいたので、ストーリーは大方頭に入っていました。
漫画はもちろん無音なので、映画では果たしてどんな音が鳴るのだろうと期待と不安が入り混じっていましたが、結果的には良い方向に転がったと感じています。
(事前にサウンドトラックを聴いてしまったのは失敗でした。)

主人公・宮本大のテナーサックスは、日本を代表するサックス奏者、馬場智章。

漫画のイメージに寄せていることもあると思いますが、想像通りというか、この音を聴いて作者は漫画を描いたのでは、と思う程フィットしていました。

荒削りな部分を出しつつ、圧倒的なテクニックでソロをまくし立てるところは流石と言う他ありません。

続いて、若き俊英ピアニスト沢辺雪折は、音楽全体も取り仕切った上原ひろみが担当。

演奏は彼女そのもの。
ひろみ節全開!こんな学生がいたら怖いわ!

彼らが組むことになるJASSというバンドのオリジナル曲については、本当に映画のために書き下ろしたのですか、漫画の世界に存在していて、そこからトレースされた曲ですよね、というくらいの既聴感がありました。

作品のファンを公言する上原ひろみのブルージャイアント愛がスクリーンを抜けて直に伝わってきました。

最後は(ベースがいないのはバンドとして成り立たない、と漫画を読んでいる頃から思っていましたが、まぁそれは置いておきましょう)、大に触発されて大学からドラムを始めた玉田俊二が初心者から急成長する様子を見事に叩き分けた石若駿。

初心者の頃から一年半程で名門ジャズクラブで演奏するまでに腕を上げる様子を叩きわけないといけない、という難題を見事に演じて(叩いて)いました。

恐らく石若さん程のクラスになると、下手くそに叩こうと思っても、ぎこちなくなったり、かえってレイドバックしたカッコいいリズムになってしまうのだと思います。
同じ曲でも初級者から上級者まで少しずつ叩き分けなければならないのですから、相当な苦労があったと推察します。

そんなハードルも楽しみながらこなしている(ように聞こえる)彼はやはり大物です。

ラストのドラムソロはモーションキャプチャーで再現されたバチ捌きも相まって鬼気迫るものがありました。

ちなみにベースがいない分、上原ひろみがピアノでベースラインを弾いていました。コードを押さえながらベースも刻んで、超絶ソロまで弾き上げる。
このような芸当は彼女にしかできません。
漫画とはいえ、「雪折、そんな特殊な訓練までは積んでいないだろう。」と突っ込みたくなりました笑

ストーリーは10人中7人は泣ける内容だと思います。
多くの人が指摘していますが、演奏中のCGの稚拙さを除けば、非常に素晴らしい映画でした。

まだ上映されていますので、是非観に行ってみて下さい。

お忙しい中、最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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#jazz #ジャズ #bluegiant

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