年下とのジェネレーションギャップは既にあった。

先日「しゃべくりセブン」を見た。ゲストは大泉洋。彼曰く、中学生になる娘との会話に困ることがあるらしい。そこで、スタジオに現役中学生の女の子を呼んで、いまどきの中学生は何を考えているのか勉強しようというのが内容だ。

テレビを見ていて驚いたのだが、今の中学生はしっかりしている。レギュラーメンバーの質問に対し笑顔で答えたり、他の子の話にうなずいたりしながら聞いている。また、トーク力の素晴らしい。たとえば、上田晋也が「お父さんと口を利かなかったことはある?」との質問に、ある中学2年生の女の子は、水筒を洗わないまま放置したことで父親とけんかになったと話した。「水筒を洗いなさい」と注意してくる父親に対し、「しゃべりかけないでくれる?」と言ってしまい、そこから2,3日話をしなかったらしい。

どうやって仲直りしたのかと福田充徳は女の子に質問した。女の子によると、父親との会話を拒絶していたことを忘れていたらしく、ある日「このアイドル可愛くなーい?」と父親にしゃべりかけたという。思わず笑ってしまったが、こんなに面白く話せることに驚いた。私が中学生だったら、ずっと下を向いたまま、何も話せなかっただろ。

しかし、理解しがたいことがあった。途中、韓国アイドルの「IVE」が登場した。中学生にとっては憧れの存在らしく、口をぽかんと開けている人がいたり、なかには感極まって泣いている人も多くいた。

そんなに泣くものなのか。私の推し、元阪神タイガースの鳥谷敬選手が学校に来たことがある。思わず見とれてしまったが、泣くことはなかった。だから、推しを目の前に今にも卒倒するのではないかと思うくらい、号泣している中学生に理解が追い付かなかった。

中学生は元気で純粋だ。今年23歳になる私は、まだまだ中学生の気持ちがわかるものかと思っていたが、どうも違うらしい。もう若くはないということか。少しショックを受けた。

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