臨床日記

鍼灸按摩マッサージ師で鍼灸整骨院勤めの歴1年の臨床日記です。 鍼灸に関する本を読んでい…

臨床日記

鍼灸按摩マッサージ師で鍼灸整骨院勤めの歴1年の臨床日記です。 鍼灸に関する本を読んでいくうちに自分も臨床例を残していきたいなと思い始めました。ただ、三日坊主癖がすごいのでほんとに気まぐれ投稿です。文章も下手で完全自己満で書いていこうと思うのでご了承ください。

最近の記事

結合組織活性化処置とピコリナ

「各関節における硬化した緻密結合組織繊維に特に重点を置いて、その硬化を和らげ組織の持つ機能、すなわち栄養の貯蔵、運搬、細菌や毒素に対する防御及び修復機能を活性化することにある」(長野潔) 結合組織=腱、や靭帯 結合組織活性化処置には結合組織の活性化を図るものであり、もう一つ、腱紡錘の働きを調整する目的がある。 腱紡錘について: 筋と腱との接合部に存在し、筋の伸縮によって、腱紡錘は伸展され興奮する。この信号が脊椎に伝わり、運動組織を介して、筋肉・腱の働きが微調整される。筋

    • 適応障害で休職中のSさん男性20代①

      主訴:5年ほど働いている会社で適応障害と診断され休職中。職場へ行くと体調の悪さが悪化する。感情の浮き沈みが激しいという。 現病歴:5年ほど働いている会社で適応障害、人間関係や仕事が辛いと感じたことはなく、ただ忙しい状態が続いていたという。現在、安定剤服薬中。 所見:浮やや緊 臍周り、右天枢の硬さが顕著。胸鎖乳突筋に硬さあり。 処置:副腎処置、扁桃処置、筋緊張緩和処置 経過:処置後右天枢の硬さがやや取れただけで、臍上の硬さは全く取れない 所見の考察:  右天枢の硬さは

      • 帯脈処置が著効した症例(同期M①)

        主訴:多忙による足の疲れ、右肘屈曲時痛(肘内側)、全身の疲労感 現病歴:Mは同じ会社でアルバイトをしながら柔整国家資格試験の対策のための塾、さらには強豪の社会人バスケチームに所属しながら全国出場を目指している。最近は毎週大会があり身体の疲労がピークに達している。 所見:脈緊浮高、右下腹部に硬さ。陰陵泉、解渓、頭頂部、左右少府、左右解渓に圧痛あり、左胸鎖乳突筋に硬さ 処置内容: ①副腎処置(20分) ②扁桃処置 ③腹部瘀血処置(左中封、左手三里) ④陰陵泉、内間、百会、解

        • いわゆる五十肩50代女性Yさん①

          主訴:右肩動作痛、日常生活では結帯動作に一番不自由に感じる。 現病歴:2ヶ月前より肩痛 既往歴:L4/L5ヘルニア 所見:脈沈滑(尺弱)、右胸鎖乳突筋にこり、胃に冷え、脛骨外縁力なし、胃下垂、冷え気味、寝付きは悪い 治療:副腎処置(20分)、胃の気処置、(20分)、三陰交、陰陵泉、血海、解渓、内間、郄門、右肩透刺運動鍼 経過:治療後ROMup、Yさんも肩の軽さを感じる。 考察:脈は沈滑であり尺落である。長野式によると沈は「ホルモンの分泌、交感神経の機能低下、全体的な虚」

        結合組織活性化処置とピコリナ

          右足の痺れ20代男性Uさん①

          主訴:大腿裏から足の親指にかけての痺れ 現病歴:半年前から座って座って30分から1時時間のうちに右足の痺れが出始める。 既往歴:過去にヘルニアなどなし。特に他も何もない。 所見:脈浮やや細、右腹部硬さ、L4/5少し狭め、陰陵泉圧痛 処置:腹部瘀血処置、骨盤虚血処置、脛骨神経パルス この患者さんはマッサージしているときも特に硬さがあるわけではない。脈を見たときに浮細、右腹部の硬さがあるため血の不足、または血の滞りがあるのではないかと思いそれに対応する処置を選んだ。次からはL4

          右足の痺れ20代男性Uさん①