ナス科野菜の栄養と効果・効能1
ししとう
ナス科トウガラシ属
正式和名:獅子唐辛子(ししとうがらし)
唐辛子から辛み成分を除いた甘味種、植物学上ピーマンと同種とされる
水分不足や栽培時のストレス等により、稀に辛みのあるものも生る
食用は熟す前の緑色(未熟果)だが、完熟すると赤くなる
基本的には夏野菜として栽培され、冬季は暖地でのハウス栽培等でないと難しい
ビタミンB6について・・・
エネルギーや筋肉・血液の生成にはタンパク質が不可欠であるが、タンパク質を多く摂取してもビタミンB6が不足すればエネルギーや筋肉・血液の生成ができない。
そのため、シシトウ(ビタミンB6)を食べる際には良質なタンパク質も是非!一緒に食べてもらいたい。
ビタミンCについて・・・
野菜や果物に含まれるビタミンCは、過剰摂取をしても不要分は尿として体外へ排出されるため、取れば取る程ビタミンCが体内に吸収され、効能・効果が増大するわけではないのであしからず。
ただし、ビタミンCは体内では作られないので積極的に食事から摂取しよう。
カリウムについて・・・
1日3食きちんと食べている場合不足する事はないと言われているが、食生活の乱れ・野菜や果物不足の様な食習慣の人は、不足傾向とも。
生活習慣病に役立つ栄養素とも言われているので、食習慣の見直しと共に積極的な摂取の心掛けを。
カプサイシンについて・・・
唐辛子の仲間であるシシトウにも含まれる栄養素。少量であれば唾液分泌の促しで食欲が増したり、血流促進で身体を温め発汗作用があるものの食べ過ぎには注意。
過度な摂取は、粘膜を刺激し炎症・アレルギー・自己免疫不全などになる可能性があるので、大好きでもほどほどに。
ピーマン
ナス科トウガラシ属
シシトウと同種で甘味種。
主に緑色を食す事が多いと思うが、完熟した赤ピーマンの方が栄養価が2~3倍はUPするという
ビタミンEについて・・・
なすの約2.6倍と言われており、ビタミンEが不足すると神経機能低下や筋無力症が起きるとされている。
脂溶性ビタミンなので、油を使用して料理をし摂取するのがオススメ。
ビタミンCについて・・・
可食部100g中でレモン果汁の約1.5倍の量を含むピーマン。
水溶性ビタミンではあるものの、ピーマンに含まれるビタミンCは加熱による影響が少ないという特徴あり。
カリウムについて・・・
ピーマンはきゅうり同等の量を含むとされ、人体に欠かせないミネラルの1つとされるカリウム。
カリウム不足で脱力感や食欲不振の症状が出る場合があるため、日頃から摂取する事を意識しよう。
食物繊維について・・・
肉や魚介類にはほぼ含まれないため、植物性食品である野菜や果物から積極的に摂取する事を心掛けよう。
なす
ナス科ナス属
別名:なすび
ほとんど水分で「栄養価が低い」とされていたが、実は結構栄養豊富
忌避作用のあるソラニン(ステロイドアルカロイドという神経に影響を与える毒素)は、実以外の茎や葉に存在するので、実以外は絶対食さない様に!
ナスニンについて・・・
ポリフェノールの一種でブルーベリー等と同じアントシアニン色素のため、ナスニンは皮の部分に含まれる。
栄養面から考えると、皮ごと食べるのがベスト。アク抜き時の水さらしも、水溶性栄養素であるナスニン・カリウムの事を考えると10分程を目安に。
油を使用する調理(炒め物・揚げ物)は、直前にカットする事でアク抜きをしなくても然程苦みもなく食べる事が可能。
油で栄養を閉じ込めたり、スープや味噌汁で水に溶けた栄養を飲むという食し方でナスの栄養を摂取するといいかも。
ナスは大きさの割にカロリーが低いのも魅力とされている。
まとめ
ししとう、ピーマン、ナスを一緒に調理して食す事で一気に栄養補給!
ただ、ししとうとピーマンは見た目も味も少々似ているので、あまり一緒に料理に使用するという機会はないかと思いますが…
今夏、自分でも一緒に調理してみようと思います。
次は【ナス科野菜の栄養と効果・効能2】としまして、人気のトマト・じゃがいもを調べてみます。
それでは、そのうち。
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