ウマル・ハイヤームに再会す

読書会がきっかけで、またルバイヤートを読んだ。

面白いくらいにすっかり忘れていた
なんていうか、
私が確かにこの本に救われていたらしい事実をだ。

本のニュアンスはなんとなく覚えていたんだけど、肝心の部分がすっぽりと。

つまり、生と在の悲嘆を、辿り着かぬことの諦観と苦悶を、厭世と自棄をうたった彼の遺物に見て

すっかり平和に馴染み始めている身の上になっても、彼が寄る辺になるだろう。
平和が平時のものと思い誤る日が自分の身に来てしまわないように。それをすることはつまり、忌々しい人間の傲慢の始まりである。

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