橋を架ける仕事について往復書簡#05-02

往復書簡初めて早々に、長文のお返事を返す空気が読めない洪です。

さてさて、この前の質問だった仕事化のきっかけと今。
私はきちんとお仕事化するために大きく3つの行動が役に立ったのかなと今は思っています。

一つ目はちゃんと対価をもらうことを伝えること。
私はまず、仕事化する前にちゃんとお駄賃をもらわないと食っていけない状況をつくりました。前に書いた通り、先に辞めたんですよね。
今の仕事をしながら模索する、少しずつ作るとかできませんでした。性格的に。そうしないときっといまだに勤めながら地域の取り組みに顔を出したり、ちょっとしたお小遣い程度のお手伝いをしていたかもしれません。それが悪いとかではなく、私は橋を架けることをプロとしてやりたかったからそれではダメだと思って独立するぐらいの気持ちでやめました。独立といっても今までと全然畑も違えばそんな仕事あるのかもわからずでしたが。
ちなみに自分の単価についてですが、私は毎年自分が生活して、面白いことをするためにどれぐらいの資金が必要(未来への投資も含めて)かと、その年どれくらい仕事に従事するかを計算して、自分の単価を決めています。そしてその単価に見合う自分の能力は何かを年初めに書き出しておきます。

二つ目は言霊。
あ、ひかないでくださいね(笑)
これは、たくさんの人に「橋を架けるしごとしたい」ということを言って回ったということです。言いふらしたというか。友人から、以前紹介した展示会でであった人に時間を設けてもらったり、参加したイベントであった初めての人だったり。かなり積極的に自分が辞めて何をしようとしているのかを話しました。言葉にするというのはとても考えが整理されるものです。話していくうちに自分がしたい仕事が自分でもわかってきます。ちなみに話し相手にも「橋を架ける仕事をしたい」というなんともふわっとした説明をするのでちょっとずつ解釈がちがうんですよね。なのである人から見ると「展示会などの企画マネジメントをしてくれそうな人」であり、別の人から見ると「事業や取り組みを走らせる中での困りごとの解決をしたい人」だったりします。

三つ目は必ず相手の話に提案をひっつけること
これは自分の中で個人としてやっていくための練習でもありましたし、前の仕事で上司が鍛えてくれた部分でもあります。誰かから今進めている取り組みや事業の話を聞いたら、それとなく(これ大事!)私ならこんなことするなーとか、こんなことでサポートできるのになぁと匂わせる。グイグイではなくて、「ま、こういう考えもあるってことで!続きは興味があったら別の機会に。」ぐらいで終わらせますw誰かから今進めている取り組みや事業の話を聞いたら、それとなく(これ大事!)私ならこんなことするなーとか、こんなことでサポートできるのになぁと匂わせる。グイグイではなくて、「ま、こういう考えもあるってことで!続きは興味があったら別の機会に。」ぐらいで終わらせますw以前、滝内さんも書いたように「この人に相談したらちょっと面白くなりそう」とか、「あの人がいたら物事がスムーズにいくかもな」という風に思い出してもらうためでもありました。
以前、滝内さんも書いたように「この人に相談したらちょっと面白くなりそう」とか、「あの人がいたら物事がスムーズにいくかもな」という風に思い出してもらうためでもありました。

上の3つのことをしていると、
①あの人に参加してもらうといいかもしれない、と思い出してもらいつつ
②でもそれを仕事にしたいと言っていたなと、
③色んな人達に覚えてもらうこと
ができました。

会社を辞めて上記3つをしつつ、仕事短期バイトや前の会社の外注などをしながらなんとか一人で暮らしていましたが(一番辛かった時期は全財産が数百円になった時です。。)、半年ほど経った頃ポンポンポンと、3ヶ所ぐらいから「前いってたようなことに近いことやるけど、ちょっと顔だしてみる?」と声をかけられました。種は蒔いてから半年ぐらいかかるんですねぇ。

これが私の仕事化のきっかけです。今もこのきっかけづくりはあまり変わらないような気がします。芽がでる期間も。
ただ、新たに4つめ、ちょっと持ち出してテスト的にやってみるが増えました。一緒に試してくれる人や、お財布も数百円危機は回避できているので。

こうやって書き出すと、瀧内さんの書いてくれた「自分の旗を立てること」というのはとても重要なんだなと思います。一言では言いづらい職であるがゆえに。
ただ一方で、あまり「何をしてくれる人なのか」を固定化したくないという気持ちも私にはあります。先ほども書きましたが、相手によって私の仕事内容ってかなり違っていてもいいのかなと。橋を架ける仕事でも自分がどの部分を担当するかってその時一緒に橋を架けるメンバーによって変わりますし、補うような形が良いかなと思うので。
瀧内さんはそのあたりどうですか?

ちなみにこの往復書簡、意外にたくさんの方が読んでくださっているみたいで。ここいらで、往復書簡を垣間見ている皆さんからも質問というのも聞いてみます?

すごい長い手紙になってしまったなぁ。
瀧内さん、食傷気味になっていないといいんだけど。

洪 華奈


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