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コントラクトブリッジの殿堂「ACBL Museum」ってこんなところ(動画あり)

コントラクトブリッジ発祥の地であり、14万人以上のプレイヤーが登録されているアメリカを有する北米大陸地域のブリッジ団体「ACBL(アメリカン・コントラクトブリッジ・リーグ)」。この団体は、競技会や教育活動を通じ、北米地域のブリッジプレイヤーたちの活動を支援しています。そして、この団体の拠点はアメリカ・ミシシッピ州に所在しますが、そこに「ACBL Museum」という博物館が併設されています。今回はこちらの施設のご紹介をしたいと思います。

ACBL Museum
開館:月〜金、要事前予約
住所:6575 Windchase Boulevard, Horn Lake MS 38637

公式の情報は以下のページの下部「ACBL Museum」の項目をどうぞ↓

ACBL Museumの内部を見てみよう

今回ご紹介しようと思ったきっかけは、YouTubeでACBL Museumの取材動画を発見したからです。Mississippi Public Broadcastingというミシシッピの放送局が、地元にある施設ということで取り上げたようです。施設内の様子がよくわかる動画ですので、是非ご覧ください。(6分32秒)

(この動画は「Mississippi Roads」という番組の一部です。2019年に制作された「Little Museums」というミシシッピに所在する博物館を特集した回のうち、ACBL Museumの部分を切り抜きしたものとなっています。番組の完全版は放送局の公式ページから視聴できます。)

こちらの動画によれば、ACBL Museumは2010年に開館した、比較的新しい施設のようです。展示内容は、コントラクトブリッジの歴史を紹介するものとなっており、動画ではコントラクトブリッジのルールの生みの親、ハロルド・バンダービルト(※1)やコントラクトブリッジを世界に広めたエリー・カルバートソン(※2)ら有名ブリッジプレイヤーの紹介パネルなどを確認することができます。また、動画の4分22秒頃からは戦後のブリッジ界で人気を博した「ミスター・ブリッジ」ことチャールズ・ゴーレン(※3)の実物大人形(!)が展示されている様子が映っています。

(※1 1分33秒ごろに映るバンダービルトの肖像画は、アメリカの雑誌『TIME』の表紙の写真を模写したものなのでしょうか?ポーズが同じですね。)

(※2 1分23秒ごろに映るエリー・カルバートソンとその妻ジョセフィンの肖像画はポートレート・ギャラリーの肖像画と同じものと思います。)

(※3 ここで紹介されているチャールズ・ゴーレンのテレビ番組「Championship Bridge with Charles Goren」については以前に記事を書いたことがあります。)

(※その他、当方が書いたブリッジ界の3大レジェンドについては以下の記事をどうぞ)

さらに、これまでに行われた様々なブリッジ・トーナメントの「トロフィー」が一堂に揃って展示されているコーナーがあります。煌びやかなトロフィーを鑑賞できるだけでなく、過去のトーナメント戦のデータベースをタッチパネル画面で調べることもできるのだとか。
(以下はpintarestで見つけた個人ブログからの画像↓)

また、ACBL Museumでは、Joan Scheppsさんという方が収集した「トランプインジケーター」のコレクションも展示しています。これは、ゲームごとに決められる「トランプ(切り札)」がどのスート(マーク)なのかを示しておくことができるアイテムです。小さいサイズながらも趣向を凝らしたものが多く、集めたくなるのも頷けますね。
(だいぶ前ですが、トランプインジケーターについても以前に記事を書いたことがあります。↓)

というわけで、今回はACBL Museumってこんな博物館らしい!というお話でした。ここへ行けば、コントラクトブリッジの歴史が全て分かると言っても過言ではないかもしれません。今は難しいかもしれませんが、ご興味のある方は是非「ブリッジの殿堂」への訪問を検討してみてはいかがでしょうかーではー。

サポートはコントラクトブリッジに関する記事執筆のための調査費用、コーヒー代として活用させていただきますー。