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メールの宛名はフルネームで

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仕事でお客様にメールするとき、宛名をフルネームで書くようにしている。当たり前のことかもしれないが、私の知るかぎり、勤務先の同じ部署の中で同じようにしている同僚はいない。

これはちょっとした私のこだわりだ。下の名前をタイプする時間が無駄だという人もいるかもしれないが、許してほしい。

一部の例外をのぞき、下の名前(ファーストネーム)を知らずともコミュニケーションは取れるし、日本ではお互いを苗字で呼び合うことが多い。だからこそ、「私はあなたの名前を知っていますよ」に含まれる色んなメッセージを大切にしたい。


私はふだんシステムエンジニアとして働いている。取引先の業界は1、2年で人事異動があるため、電話ではよく話すけれど、リアルでもオンラインでも一度もお会いしたことがないお客様とやり取りすることがほとんどだ。それであってもメールの署名などから相手のフルネームを知ることができる。

メールの宛名にお客様のフルネームを書いて、何か変わったことがあるか?
正直、うーん…というところだが、お客様と電話で話すとき、お互い安定した気持ちでやり取りができるようになった気がする。緊張感なく、和やかな雰囲気で話せている感覚がある。相手の姿は見えないが、声色でそう感じる。

一方でお客様から私宛のメールには、〇〇様と苗字だけが書かれていることがほとんどだ。でも時々、下の名前も書かれているメールを受け取るときがある。その時は、何となくうれしい。

下の名前を書いたり、言ったりするのは少々恥ずかしいかもしれない。
でも名前って大切だと思う。

ビジネスでの人同士のやり取りは急速に変わっていくけれど、個々の中の「あなた」と「わたし」の認識は、変わらないんじゃないかな。

『そういえば、あの人の下の名前、なんだったかな?』

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