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趣味の備忘録・・JR東海 キハ85系「南紀」編

前回に続き、今回の趣味の備忘録もキハ85系の記録をUPします。

既にこのキハ85系は去る2023年3月のダイヤ改正で特急「ひだ」としての運用を終了。
そしてもう一つの運用である特急「南紀」においても7月より新車両への置き換えが決まっている事から、キハ85系が定期列車としてその姿を見られるのもあと2ヶ月を切っている状況。
そんな訳で、今年のGWは紀伊半島東部に出かけ、もうすぐ見られなくなるキハ85系「南紀」の姿を記録して参りました。

特急「南紀」についての簡単な紹介はこちら。名古屋-新宮・紀伊勝浦を結ぶ特急でございます。
JR東海管轄の特急でありながら「特急南紀」で検索するとトップに出てくるのはJR西日本の「JRおでかけネット」だったりします。

時刻表のデータだと通常期は1日4往復、編成は全て2両編成と特に編成についてはちょっと寂しさを感じる長さ。
途中の松阪・多気方面までは特急料金が不要である快速「みえ」が走っていたり、松阪までは競合する近鉄の方が圧倒的に利用客が多い事、そして行き先が尾鷲や熊野、那智勝浦など観光地というイメージが強い地域であるという事もあり、通常期や閑散期はそれほど利用者が多くない列車なのかなぁという印象。
しかし観光地を結ぶという事もあり、多客時には臨時列車も増発され、通常の2両編成も車両を増結して運行される。
調べると今回のGWは5月3日~7日に臨時2往復が増発され計6往復。編成も全て4~5両編成で運行されるらしく、マニア的な視点で言えば長い編成でたくさん撮れる運行終了前のラストチャンスという事もあり、沿線は結構な数の撮り鉄さんで賑わっておりました。

では本題に・・ 撮影日は5月4日から5日です。

せっかく撮るなら紀伊半島の海と絡めて記録したいという事で、一番最初に向かったのは紀伊長島~三野瀬の海をバックに撮れる有名撮影地。ここで4号と1号を撮影。後追いになる上り4号は引き気味に、こっちに向かってくる下り1号はちょっと寄った感じで。
有名撮影地だからもっと混んでるかと思ったが、この時間の撮影者は4名。聞けば昼頃の3号通過時には30名程になったとか・・
その時間の方が光線状態が良いのかなぁ・・ まぁでもこの天気なら多少コンディションが劣っても空いていた方がありがたい。


ここ紀勢本線で海を絡めて撮る場所となると、山の上から俯瞰する場所が多い。まぁ確かに事前に調べると線路に近い高さで海を背景にして撮れそうな場所は少ない。という訳で今回は結構山登りが多い撮影だった。
まずはその1つめ、紀伊長島からちょっと東側にある山の中腹「孫太郎ステーション」に車を止め、そこから遊歩道(山道)を登る。距離はそこまで長くないのだが、傾斜がかなり急。って言うか殆どが上り階段である。普段それらしい運動をしていない身としては体力的にかなりキツイ。ようやく山頂付近、「この辺かな」と思われる場所を見つけたが、海が木で隠れてしまい、事前に見た画とはちょっと違う感じ。う~ん、場所を間違えたかなぁ・・
まぁでも列車の通過時間が迫っているのでもうウロウロする事もできない。できるだけ木をかわして撮った一枚。

思っていた画ではなかったが、後になってここは登っておいて良かったと実感。これから登る他の山もそれなりに傾斜は急だったが、 ここのキツさに比べるとまだ楽に感じられた。


今回一番行ってみたかった場所がここ相賀-尾鷲の撮影地。銚子川を渡る姿を撮影するポイント。
まずは近くの駐車場に車を止め、線路と並行する国道から撮影。

次にメインの俯瞰撮影へ、銚子橋付近の津波避難所の看板から今回2回目の山登り。

撮り鉄にしか通用しない言葉かな・・ いわゆる「ヌル晴れ」といった感じだったので、 ちょっとPhotoshopで青を強めにしました。


次に向かったのがここも有名撮影地の新鹿海水浴場付近。ただ現地まで時間的にもう間に合いそうにない。仕方なく臨時82号は新鹿駅にて撮影。


改めて新鹿の有名撮影地へ、ここは山という訳ではないが段々畑に沿って坂道を登る感じ。まぁ山に近い感じでもあるのでここも今回の登山カウントに入れよう・・ という訳で3回目の山登り。
臨時84号を撮影。増結は歓迎すべきところではあるがこの場所は5両の編成全体は入らなかった。

同じアングルで撮ってもつまらない。反対から来る次の5号は編成をおさえるのをあきらめ、海を強調した感じで撮る事に。

増結しやすいのが気動車のおもしろいところ。しかも貫通扉付きの先頭車が向かい合うのでなく連なっている編成がいかにも臨時に増結しましたという感じが出ておもしろい。


熊野市に到着。4度目の登山。大峰近隣公園という小さい山へ登り、そこから海と市街地を俯瞰。
撮りたかったのは海岸に飾られる鯉のぼり。調べると40年ほど続く熊野市の伝統行事らしく、しかも今回で最後の事。


夜の部。熊野市駅構内を見渡せる場所から久しぶりのバルブ撮影。やっぱり久しぶりだとなかなか上手くいきません。
ここの撮影で本日は終了。今日はここ熊野市で一泊。


翌5月5日。まぁ9時台の4号から撮れれば良いかなと思っていたが、意外と早く目が覚めたので、車を飛ばして新宮へ。
熊野川を渡る早朝の2号を撮影。現地でお逢いした方が色々とアドバイスをくださり、普段やらないような設定にトライ。

この設定だと山も列車も全部まっ黒になるので、Photoshopで無理やり列車を引き立たせてみた。


熊野市へ戻り、改めて鯉のぼりを見に行きました。


熊野市を離れ、新鹿方面へ。
熊野灘の海岸が臨める昔からの有名撮影地。徐福茶屋のテラスから。

徐福茶屋から細い道を下って波田須駅へ向かう途中。線路と海が見渡せる場所があり。そこから4号を撮影。

ちょっと雲りがちだったので、空は入れず寄った感じで。ネットで見るとここでの作例がいっぱい出てくるが、当時より木がたいぶ茂っており、ちゃんと撮れる場所は以前より限られている感じ。今回も木をかわすのに結構苦労した。

すぐに反対側から普通列車が来るので、もう少し下って海の見える場所で1枚。

車を止めた徐福茶屋付近からここまで結構な急坂を下ってきた。今度はそれを登って戻らなければならない。という訳で、今回5回目の登山。


時間的に次のターゲットは10~11時台の1号と81号。撮影地までの距離や時間、あまり土地勘が無い事から、ここは手堅くおさえておこうという事で前日にも訪れた銚子橋にてアングルを変えて撮影。


紀伊長島近くの古里海水浴場から。キャンプの人がかなり多かった。


そろそろ帰る事を考えなければならない。ここで海とは別れを告げ、北上して三瀬谷ダムの有名撮影地へ。まずはダム側から上り6号を。

その約25分後、三瀬谷を出た下り5号を超有名撮影地から。ここでの撮影者約30人強。


10年以上前、ここに貨物列車が走っていた頃は撮影者が多かったという伊勢柏崎のS字カーブ付近。
場所がよくわからなかったので、適当なところで82号を2枚。

その約1時間後。近くにある川の対岸へ渡り、84号を。

これにて今回の撮影は終了。5月4~5日は当初の予報では雨。宿を押さえた関係上日程をずらす事も困難だった為、あとは晴れる事を祈るしかなかったが、まずまずの天気だったので山登りはキツいながらも結構楽しめた撮影行でした。
とはいってもキハ85系の定期運行終了まではまだ1ヶ月以上日にちがある訳で、また撮影記録が溜まった時には改めてUPさせていただこうかと考えております。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

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