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LOG9 グラスいっぱいの白ワインとジュドバル広場の蚤の市 ベルギー・ブリュッセル

ベルギーといえば何を思い浮かべるだろう?
美味しいチョコレート?フランダースの犬?それともビール?

私はある一角の、グラスいっぱいの白ワインだ。

美食の街といわれるブリュッセルは、その名の通りムール貝をはじめ新鮮なシーフードがあり、ビールやワインがあり、チョコレートやワッフルなどのスイーツにも舌鼓をうてる、なんとも贅沢な街なのだ。

フライドポテト(ベルギーではPommesポメスという)も実はベルギーが発祥。
食べ物を美味しく食べようとするこだわりや工夫が、ベルギーの人たちは昔から得意だったのかもしれない。

一人旅の経験があると分かると思うが、ヨーロッパを一人で出歩くとなると、なかなかレストランに入るのに勇気がいる。
とは言ってもたまにはカフェのサンドイッチやパニーニではなくて、温かい肉や魚料理が食べたくなる。

そんなとき、気軽に立ち寄れるフードスタンドや屋台はそっと私たちに寄り添ってくれる。その上レストランより財布に優しい。

世界で最も美しい広場のひとつと言われているグラン=プラスから徒歩で10分くらいだったろうか、青い看板に白地のサカナの絵が目印のお店がある。Mer du Nordだ。

人気店のようでお店の人は忙しそうに威勢良く声を張りながら働く。魚屋はどこの国も声を張るらしい。
この店はオーダーするときに自分の名前を伝えて、出来たら呼んでくれるというスタイルだ。
自分の名前を大声で怒鳴るように叫ばれるので、なんだかちょっと可笑しい。

なかなか気の利いた店でワインもおいてある。
Calamari(カラマリ)というイカリングと、ガーリックシュリンプ、そして白ワインを頼んだ。

ワインというとグラスに半分くらいのイメージなのだが、この店はグラスに8割強は注いでくれる(ときには9割くらい)。

良い塩加減の海鮮と旨味、ハーブの香り高さ、フレッシュなレモンが一緒に口の中で広がる。キリッと冷えた白ワインを流し込めば、あと数日間は頑張れる気がしてくる。数席だがイートインもあって中で食事も可能だ。

ジュドバル広場の蚤の市

ベルギーで印象に残る場所がもうひとつある。それがジュドバル広場で毎日開催されている蚤の市だ。平日は朝7時から14時まで、休日は15時までやっている。こちらも中心部から徒歩15分ほどで行けるので、ベルギーに来た際は立ち寄ると面白いと思う。

所狭しと食器やランプ、絵葉書や小物、バッグなどが並ぶ。テントの店もあれば、このように石畳の地面に鮮やかな布をひいて骨董品を置く店もある。

青い空の下で行われているジュドバル広場の蚤の市は本当に宝の山みたいに美しかった。

ベルギーの人にとっては毎日通り過ぎるいつも通りの景色かもしれない。
だけど私たちにとっては何気ない風景が心に刺さる。
買う買わない、必要であるかそうでないかは別として、この景色と文化に価値があると思う。

お気に入りのものはないかと探す時間は、子供のとき好きだった宝探しにとてもよく似ている。

ブリュッセルは中心部に魅力がぎゅっと詰まっているのできっと散策しやすい。
食べ歩きをしたり、お気に入りの小路やお店を見つけたり、それぞれが素敵な時間を過ごせるだろう。

本日のお土産

ベルギーには上質なチョコレートがたくさんある。GODIVAやピエールマルコリーニもベルギー発祥。

NEUHAUS(ノイハウス)とGaller(ガレー)も王室御用達のチョコ専門店。

特別な日やご褒美に食べたい。

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