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glideを使っておしゃれカフェ検索アプリ「ブレンドコーヒー」を2日でリリースした話

リリースと言うとかっこよすぎますが、念願かなってブレンドコーヒーのアプリをリリースしました!今回no codeサービスの「glide」を用い、開発着手から2日でリリースにこぎつけたので、そのへんの裏話も書いてみます。

ブレンドコーヒーアプリでできること

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吉祥寺・高円寺・西荻窪のおしゃれカフェを検索できます。場所は筆者の家から近いというだけですw

UIを見ていただくとわかりますが、地図中心で現在地からどう行けばたどり着けるか、がすぐわかることに特化しています。逆に言うと機能はそのくらいで、あとお気に入りがある程度です。
行きたいカフェの詳細情報は一旦外部メディアに任せ、現地でここに行く!というユースケースに特化した作りとしています。

なぜ今カフェ検索なのか

過去記事でも紹介の通り、ブレンドコーヒーはカフェにまつわる情報をとどけるメディアというコンセプトでやっています。今まではPinterestやstand.fmを中心に情報配信をやってきて、直近でPinterestの月間MAUが10万人近くになるところまできました。今後もインスタなど含め各SNSの特性に合わせたコンテンツを出していこうと思っています。

一方で、今の外部メディア配信を続けるだけでは実現できないのが、「実際にカフェにユーザーを連れて行くこと」です。
既存グルメサービスの場合、当然ですがカフェだけでなく多様な飲食店を掲載しているため、カフェを探したいと思ったらやや情報過多で煩わしく感じられることもあります。この点を解決する役割を担うのがブレンドコーヒーアプリです。

withコロナの世界で重要なのは「連れて行って」くれること

これを書いている5/25に日本では緊急事態宣言が解除され、制限付きからではありますが徐々にお出かけが解禁されます。
Stayhomeを守ってきた私のようなカフェ好きも例外ではありませんが、やはりコロナショック前とは異なり、1つ1つのお出かけはしばらくは貴重、言い方を変えると無駄を省きたい体験になっていくと想像しています。例えば行きたいカフェにたどり着けず迷ってしまう時間はとてももったいないわけです。
既存のメディアはどちらかと言うと「行く前の情報整理・露払い」に重きをおいていたところ、道案内に特化することでこの課題を解決するのがブレンドコーヒーアプリなのです。

どうやって作ったのか

さて、前置きが長くなりましたが今回アプリを2日でリリースした舞台裏に触れてみたいと思います。

アプリをリリースすることにしたのは、緊急事態宣言解除が見えてきた先週末のことでした。
アプリの役割や機能、方向性は前から考えていたこともであり特に迷うこともなかったのですが、「どうやって早期にリリースするか」だけがネックでした。私は昔wordpressでメディアを作っていた経験があり、CMSを使ったウェブサイト構築は知見がありますが、アプリはiOSもAndroidもコーディングはできません。

友人に頼むなりして要件定義から1ヶ月くらいはかかるかなぁなどと思っていたところでたまたま見つけたのが、今回莫大な貢献をしてくれたno codeアプリ制作サービス「glide」でした。

glideとは?

glideは2018年にアメリカで生まれたサービスで、端的に言うとPWA(Progressive Web App、要はブラウザとネイティブアプリ(iOS/Android)の中間に位置するアプリ)をコーディングなしかつ無料でつくることができるサービスです。最近テック系を中心に徐々に流行りつつある「no code」(ノーコード、プログラミングをせずともwebサービスやアプリを作れるようなサービス・ツールの総称)の旗手的存在です。

glideの凄さは3つに集約されます。

glideの凄さ1:google spreadsheetでデータベースが作れる

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どんなwebサービス・アプリを作るときにも必要になるのがデータベースです。glideはこのデータベースをgoogle spreadsheetで作ることができます。要はexcelでデータベースを作るのとほぼ同じで、専門的な知識はとくにいらず強いて言えば必要そうな関数をググる程度でかんたんに必要なデータを揃えることができます。
これはかなり画期的だと思っています。
通常ウェブサービスを作る際には、データベースをどこにどのように作り、どういうふうにデータベース同士を関連付けるか 等データベースに関連する内容で多大な時間を使うことになります。当然複雑なことはできないとはいえ、誰でも使える&そのへんにナレッジがいくらでも落ちているgoogle spreadsheetでデータベースを作れてしまうことで一気に設計や要件決定等の時間も減らすことができます。

glideの凄さ2:テンプレの精度が高い

無料で作れる系のサービスの場合、テンプレートがダサかったり等の理由で思ったようなユーザー向けのUIが作りにくい、あるいは作れないことがあります。
glideは(完璧でないとはいえ)テンプレートが豊富な上にUIの精度が高く、基本的なアプリUIのお約束は大体押さえられているため、配色を選ぶのと細かい調整で「ナウいUI」を手軽に作ることができます。

実際ブレンドコーヒーアプリのUIは配色すらデフォルト設定で、パーツの配置を多少変えた程度ですが特に遜色ない仕上がりになっています。

glideの凄さ3:PWAなのでインストール不要、手軽に検証&改善

アプリを作る際に永遠に大変だと思っていたことの1つが「実機検証」です。ライトにやる場合でもiOSとAndroid最低2種類くらいは用意して動きを確認し・・・というのがよくあるやり方ですが、個人でやっているのでとてもそんな動き方は取れません。
glideはさっきも書いたとおりPWAなので、インストール不要でiOSでもAndroidでもURLを叩いて即アプリとして使えます。そこまでせずとも、管理画面上でほぼ完全に動きを再現できるのでiOS/Androidどちらか端末がないような場合でも挙動を確認することができます。
この特色を用いることで、ユーザーの使用動向などをもとに改善を短いスパンで繰り返し機能向上に繋げられるのでは?と考えています。

2日間の工数内訳

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さてglide推しが長くなってしまいましたが、実際2日間のうち何にどれだけ時間がかかったのか?
そもそも、2日間ぶっ通しで手を動かしたわけでもなく、実際作業したのは8時間程度かなと思います。そのうち、

要件検討:2時間程度
データベース整備:2時間程度
UI設定:1時間程度
実機検証:2時間程度
修正:1時間程度

という感じです(記憶ベースですが。。)

上記を普通にネイティブアプリ開発でやろうとすると、どんなにフレームワークやライブラリを使ってもおそらく5時間とかで開発はできないのと、そもそもストアへの申請等で何日もかかるので、どんなに短くても2週間程度はかかってしまいます。
早けりゃなんでもいいというものではありませんが、(制限はあるにせよ)同じことが1/10以下でできるならそちらのほうがその後の改善等も含め明らかに効率が良いのと、何より機能高度化が早くなることが期待できるのでユーザー満足にも近くなるので良いと思っています。

これからやりたいこと

長々書いてきましたが知らん間に3,000字を突破していました。
最後にこれからブレンドコーヒーアプリでやりたいことについて書いて締めたいと思います。

短期的には今の仕組みを使い、カフェ検索という観点で必要な機能は何なのか?を短いスパンで追求していきたいと思います。
中長期的にユーザー数が伸びてくればネイティブアプリ化する等も考えられますが、まずは3桁人/日 使ってもらうところから・・

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