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建築緑化

植え込みに緑化、壁面緑化、屋上緑化。

建築の部位により、名称が変わる植栽方法はたくさんある。


しかしその緑化の多くは、行政の緑のまちづくり条例(地域により名称が異なる)の緑化率を満たすための手段となっている。


誰も見ない壁面の一部分に緑化していたり、誰も上がらない屋上に緑化してみたり、デザインに無頓着な緑化は多いと思っている。


条例を満たし、条例適合するためだけの緑化は、陳腐で悲しい。


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ご覧、もっと、この家のように堂々と緑化すればよいのだ。皆さんの近所でも、こんな姿の建築を見たことがある人もいるだろう。


屋上緑化? 壁面緑化? いいえ、これは建築緑化というニュータイプ。


廃墟に見えるのはご愛敬ということで、蔦類が建築を完全に覆いつくしている放置系の建築緑化である。


かろうじて、家の開口部の位置がわかるが、輪郭がもこもことしていて、建築当時の様子が完全にわからなくなっている。蔦はそれだけでは飽き足らず、塀にまで住処を伸ばしている。


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隈研吾さんの言う「負ける建築」なのか、いいや、完全に負けた建築である。

建物に、緑が覆いつくし、緑の形成する立体的なアウトラインがこの建築のファサードである。


撮影時は2002年。当時は、まだ壁面緑化や、屋上緑化などをデザインのコンセプトとした建築はあまり出てなかった。


都市の片隅で、ひっそりと新しいタイプの建築が生まれていた。


撮影場所:愛知県名古屋市中区のどこか

ぱなおとぱなこ


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