見出し画像

これからのこと①

画像1

しばらく更新できずにいましたが、火事のその後のこと。

ざっくり建物内の片付けやお宝探しに3人くらいのメンバーさんが手伝いに来てくれたものの、火事から時間がすぎるにつれて誰も来なくなり、毎日、まさとくんと二人で片付ける日々が続きました。2週間くらい二人で作業しても進まない現実に「1年間はずっと解体作業し続けるんだなー」と、しんどくなってしまって、とうとう業者の見積もりを取ってみたところ最低300万円かかるとのことでした。お迎えさんにも「あんたんところはいつも人がたくさんきてるから、みんなでやればできるろ。」と言われていたけど、いざとなったら実際的な作業は二人きり。みんなそれぞれ忙しい。「人が来ないなら早く業者に頼みなさい。」とアドバイスもいただくも、300万円を支払う事は今の私たちにはなかなか厳しい。かといって、商品も全て燃えてしまったし、クラウドファウンディングなんて立ち上げる時間的エネルギー的余裕は、今の私にはない。最低限できることとして、形のないものを提供して理解してもらい、解体から建築まで、長期で見守ってもらい、ヘルプとサポートをしてもらうためにオンラインサロン を立ち上げてみたものの、興味を持ってくれる方がなかなかいず。興味を持って応援してくれて、入ってくれるのも県外の方ばかりで、このままだとサロンメンバーさんに実際に手伝いに来てもらう事は不可能。そんなどうしようもないところにいたときに、助けに来てくれたのがサトシ君でした。

さとし君は魂直球で生きている人。困っている人がいたらどこへでも飛んでいく人。そんなふうに被災地の支援に魂直球で向き合ってきた人でした。SNSで私が「助けてください。」とメッセージを発信したときには全く知らない人だったけれど「すぐにいく!」という事でスケジュールを調整をしてくれて、4日後くらいには新潟に来てくれて、その日のうちから作業が始まりました。

画像2

撤去作業が圧倒的な人手不足だったので、重機を返す日数を少しでも短くして、少しでもかかる費用を抑えるためにも私は作業に徹するしかない。1日1日の仕事量によって節約できるお金をロスしたくない。

そんな中、オンラインサロンの情報のシェアや説明に時間を割くこともできない。きっと誰かが火事で大変なことをわかって、シェアしてくれるはず!!応援してくれるはず!パッと手を貸してくれるはず!なんて期待してしまったけれど、世の中、リトリートの情報、素敵なお店の情報のシェア、いろんな情報のシェアはされているけれど、個人の火事のサポートの情報なんてシェアしてくれる人なんていず。。。みんな忙がしい。勇気を出して情報のシェアをお願いしてみても、やっぱりしてもらえない。結果的に無視されていることが何だか悲しくて仕方がない。実はここでも絶望してた。もっと悲壮感を出せば良かったのかな、なんても思うけれど、私たちが苦しいことはみんな十分にわかっているし、ネガティブなエネルギーはシェアしたくない。私の目標はこの悲劇を喜びに昇華して広げる事。かわいそうだから同情してもらうことじゃなくて、新しい世界を思い描くこと。どんなに辛い状況でもワクワクすることしかしたくない。ベクトルが向かない。ただただこの現実、きっと私の人徳不足とか、情報発信能力の低さとか、私たちのビジョンが皆のビジョンとずれすぎている、ということを受け入れることしかない。私たちもお家や焼けて、財産を失ってしまって大変だけど、みんなだってそれぞれに目の前のことで大変で、私たちのことに構ってもいられないのが現実なんだ。自分の尻拭いは自分でしなければいけない。これがあたりまえで現実なんだ。オンラインサロン に参加してくれた県外の人たちは国境も超えてちょっとぶっ飛んだ生き方をしてる人たちばかり。笑 私たちがあそこの瓦礫を撤去して、自然素材でタイニーハウスビレッジを作って、そこに気軽に泊まれたり、マルシェイベントをしたり、アートに溢れた自然に優しい循環を体験する場を作ることなんて、ここでは望まれていないことなのだ、ということに打ちのめされていました。

画像4

そんな落ち込みを打ち消すように作業に没頭する中、さとし君からの思わぬ提案。「沖縄にきたら?場所を変えてみてもいいんじゃない?」

呆然。第二の拠点として冬の期間、沖縄に拠点を作ろうと昨年から思ってはいたけれど、まさかの移住案?これからのこと②に続く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?