専門学生といえども

専門学生になる頃、ちょうどコロナが流行し始め入学式は中止になり、初っ端オンラインでの授業を余儀なくされました。
しっかり勉強してしっかり遊ぶぞ〜とか呑気に考えていた私の学生生活は、早々の異常事態にやるせなさと不安を抱えてのスタートとなったのです。

ところで専門1年の冬、帰省した際に父からこんな事を言われました。
「どうせ暇なんだから株とか歴史の勉強したら?」

勉強ジャンルが父の趣味すぎるのは置いといて、私は“どうせ暇なんだから”という言葉の冷たさというか無関心さに、少し悲しくなりました。

というのも…

ぜーーんぜん暇じゃないんだが?!?!!

って状況だったからです。
正直、専門学生や大学生がなんとなく遊んでるイメージがあるのも分かるし、私もこの文の何行か前に「しっかり遊ぶぞ〜」とかなんとか言っていましたが…。

いやいや、そんな場合じゃない!!

実際、コロナの影響でリアルイベントと連携したデザインの企画の授業や学内文化祭などの行事ごとはすべて消え去り、課題をやるために学校に居残りもできず、例年に比べれば授業のボリュームが物足りない部分もあったとは思います。

しかし、入学間もない頃先輩から募集があった不動産会社のデザインアルバイトなるものが、そんな状況を救ってくれました。

ここでは新築物件にコンセプトや名前、ロゴを付けることでブランディングをしており、『モノよりコト』を大事にした事業を展開していました。
私達学生アルバイトは、その物件に合う名前を浮き出させるためにコンセプトを考えまくったり、それに沿ったロゴやフライヤーの制作など、なかなかユニークで貴重な体験をさせていただいたのです。

さらには、そのアルバイトの先輩から個人ファッションブランドを運営している方を紹介いただき、そのデザインのお手伝いもできることになりました。

それだけに留まらず、学校の先生の薦めでとある団体のデザインチームにも入れていただきました。

この3つの活動は私に大きく影響を与えてくれたのですが、学校の課題と両立していくのはなかなか辛く険しいもので、「流石に欲張りすぎやろ自分…」と過去の選択を少し恨んだ事もあります。

だけどこれに関しては、欲張って悪いことなど何もありませんでした。寧ろどれも成長に繋がる素晴らしい機会で、今となっては「あの時チャレンジしてみた自分やるやんけ…」と清々しい心持ちです。

専門学生といえども、飲み会すら開けず、ほぼ遊びにも行けなかった2年間。専門学校っぽいイベントも殆ど無かった2年間。

しかしチャンスを逃さなかったおかげで、苦しくなるほど充実した学生生活を送ることができました。

遊びなんてこれから行きまくれるし、飲み会もぼちぼち開けるようになってきました。
言うなれば、青春はまだまだこれから。
しっかり働いて、しっかり遊ぶぞ〜!

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