『伝え方が9割』
この本の結論は、「心を動かすコトバはつくることができる」ということ
言葉は「思いつく」のではなく「つくる」ことができる
心を動かすコトバには法則があります。
もし、心を動かすコトバは感覚的にでてくるもので、元々才能がないと思いつかないものだとすると、誰にでもできるものではないです。
世の中には、元々才能がないとできないこともあると思います。
例えば、天性の歌声を持った歌手の方なんかは才能の部分が大きいかもしれません。誰でも練習すればこの人くらいうまく歌えるとは言えないと思います。
しかし、伝え方は違います!
心を動かすコトバには法則があります。
言い換えると、料理本のレシピのように、手順通りに作れば、プロに近い味を出すことが可能ということです。
伝え方についてはほとんどの人が自己流で行っているので、伝え方が上手になりたい人は、プロからレシピを教わり、実践することによって突出することができるようになります。
「ノー」を「イエス」に変える技術
「心を動かすコトバ」をつくるレシピは大きく分けて3ステップです。
①自分の頭の中をそのままコトバにしない
②相手の頭の中を想像する
③相手のメリットと一致するお願いを作る
この3ステップに従ってコトバを作ることによって、ただ思ったことをコトバにするよりも断然相手の心を動かせるコトバをつくれます。
ここでもう一つ、「②相手の頭の中を想像する」の際に、考えるための切り口が7つあります。
その中ので今回は、「相手の好きなこと」「相手の嫌いなこと」という切り口からコトバを作ってみたいと思います。
具体例
・好きな子をデートに誘う場合
「デートしてください!」とお願いするだけでもいいのですが、より相手の心を動かすコトバにするため先ほどの3ステップを使ってみたいと思います。
まず、①「デートしてください!」とそのままコトバにしないことです。そして、②相手の頭の中を想像します。
今回は「相手の好きなこと」という切り口で、考えると、彼女はイタリアンが好きだった!ということに気づけます。
③そして、その「相手の好きなこと」から相手のメリットと一致するお願いを考えると、「○○に驚くほどうまいパスタ屋さんがあるんだけど行かない?」といったコトバが出てきます。
もちろん、このコトバに変えれば絶対にデートに行ってくれるよ、ということではないですが、
ただ「デートしてください」とお願いするよりも、「○○に驚くほどうまいパスタ屋さんがあるんだけど行かない?」と言うほうが成功確率が高くなることは想像するに難しくないと思います。
・芝生に入らないでほしいとき
よく、公園などの芝生に「ここに入らないでください」と看板が立っていることがあると思います。
このようにただお願いするだけでも効果はあるのかもしれないです。しかし、心を動かすコトバの作り方を使ってより効果のある言葉に変えてみましょう!
今回は、「相手の嫌いなこと」という切り口で相手の頭の中を想像してみます。すると、芝生に入ることで服が汚れるのは嫌だろうな~ということが想像できます。
そして、この相手の頭の中と一致するお願いを考えると、
「芝生に入ると、農薬のにおいがつきます」という言葉が出てきます。
「芝生にはいらないでください」だけだと、入ってしまう人がいそうですが、「芝生に入ると、農薬のにおいがつきます」と言われると、よほどのモノ好きくらいしか芝生に入らないと思います。
このように、同じことを言っていても、伝え方次第で相手へ及ぼす影響は少なからず変わってきます。
そして、その伝え方は才能などではなく、料理のレシピのように誰でその通りにやれば作れるものなんです!
みなさんも、誰かに何かお願いする機会があれば、それをただ伝えるだけではなく、伝え方のレシピを使ってコトバを作ってみてください!
まとめ
お願いは、相手との共作。
「ノー」を「イエス」に変えるための鍵は、相手の頭の中にある。
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