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EP.20 Tatsujon

【BREAKIN DOCUMENT 挨拶】

 この度は、「BREAKIN DOCUMENT」~Learn for various bboys life~にアクセスいただきありがとうございます。こちらでは、日本中の多才なbboy(ブレイクダあンサー)たちのインタビュー記事を掲載していきます。 
 私が出会った中には、サラリーマン・医者・農家・フリーランス・公務員など様々な方々がブレイキンというダンス・カルチャーを生活に取り入れています。彼らは、それぞれ美学をもちブレイキンをライフスタイルとして取り入れ、今もなお踊り続けています。
 私は、彼らが何を思い踊り続けているのか、ブレイキンが彼らの生活の中でどういった位置づけにあるのか興味があり、このプロジェクトを始めることにしました。 
 本ブログでは、ライフスタイルにブレイキンを溶け込ませ今も踊り続けているbboyたちに焦点を当て、彼らの生きざまを記録し、発信していきます。そして、購読者様の「bboyマインドの形成及びライフスタイルを充実させるための考え方の引き出しとなること」、「これからブレイキンを始めてみたい人たちのバイブルとなること」を目的とし、協力者様の貴重なインタビュー記事を掲載させていただきます。 
 この活動を通じて、関わってくださった皆様の生活が豊かになることを願っております。

※なお、活動で得られた収益は、「BREAKIN DOCUMENT」の活動・イベントに使わせていただきます。
※ 記事内で使用させていただいている写真に関しては、インタビュイー様から承認いただき、ご提供いただいた写真を使用いたしております。

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1. プロフィール

・bboy名:Tatsujon
・レぺゼン:KEMURI WORKS、REAL KJB、TBB(The Bronx Boys:NY)、
      時代(アナログレコードDJ・ビートメーカー集団)
・職種:会社員
・年齢:32歳
・ダンス歴: 17年(15歳〜)

2.ブレイキンを始めたきっかけは?

 中学2年の終わりに、2つ年上の先輩にブレイキンのバトルイベントがあるから来いよっ!ってチケットを買わされました。笑 初めは、あまり興味なかったんですけど、行ってみることにしました。
 当時は、自分の1・2個上の世代がブレイキンをやっていて、その中に、bboy LIL ENもいました。みんな仲が良かったので、バトルを見に行きました。
 いざ現場に行くと、雰囲気がすごくて、クラブではないんですけど薄暗いライブハウスみたいなところで、ガンガン音を流して、人もたくさんいました。
 その感じに結構くらいましたね。そのバトルでは、高知3兄弟やSPIN CREW、REAL KJBの人たちもいて、彼らを見て衝撃でした。そこから友達と一緒にやり始めた感じです。

 最初は1・2個上の世代の人たちに教えてもらっていました。本当にチェアや6歩などの基礎的なところですね。
 ブレイキンを始めて1年ぐらい経った時に、高知3兄弟のShuheiさんがレッスンをやり始めたので、それに1年ぐらい通っていた時期もありました。その後は自分でやってきた感じです。
 一番熱量が高かった時期は27・28歳ぐらいの時ですね。意外とそこまで前の話ではないです。当時はバトルに行って、踊ることが楽しかったですね。

 自分のターニングポイントはニューヨークに行った時期です。NYに行って精神的にも気が楽になりましたし、良い意味で人目も気にならなくなりました。
「自分は自分でいいんやな」というスタンスが持てるようになって、素直に考えられようになりましたね。
 現地の人は、ポジティブで、自分を持っているし、言いたいことをスパッと言います。そういう人間が周りにいる生活を送っていたので、自分もそうなっていきました。
 そういう部分が生活から移ってきたので、それもダンスに活かせるようになってきました。
 あとブレイキンに対する考え方も変わりましたね。それまでは、バトルで勝たないといけないって思っていました。活躍の場所がバトルしかないという一択の考え方でした。
 みんなで集まってサイファーするだけでも楽しいやんという考えがそれまではありませんでした。逆にNYでは後者が普通でした。ちょうど自分がバトルに対して疲れてきた時期やったんかもしれないですけどね。
 結構向こうは公園に行ったらbboyが踊っていたりするし、そういう楽しみ方もありやなって思わせてくれました。色々な可能性が向こうで見えましたね。

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