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EP.23 Wacky

【BREAKIN DOCUMENT 挨拶】

 この度は、「BREAKIN DOCUMENT」~Learn for various bboys life~にアクセスいただきありがとうございます。こちらでは、日本中の多才なbboy(ブレイクダンサー)たちのインタビュー記事を掲載していきます。 
 私が出会った中には、サラリーマン・医者・農家・フリーランス・公務員など様々な方々がブレイキンというダンス・カルチャーを生活に取り入れています。彼らは、それぞれ美学をもちブレイキンをライフスタイルとして取り入れ、今もなお踊り続けています。
 私は、彼らが何を思い踊り続けているのか、ブレイキンが彼らの生活の中でどういった位置づけにあるのか興味があり、このプロジェクトを始めることにしました。 
 本ブログでは、ライフスタイルにブレイキンを溶け込ませ今も踊り続けているbboyたちに焦点を当て、彼らの生きざまを記録し、発信していきます。そして、購読者様の「bboyマインドの形成及びライフスタイルを充実させるための考え方の引き出しとなること」、「これからブレイキンを始めてみたい人たちのバイブルとなること」を目的とし、協力者様の貴重なインタビュー記事を掲載させていただきます。 
 この活動を通じて、関わってくださった皆様の生活が豊かになることを願っております。

※なお、活動で得られた収益は、「BREAKIN DOCUMENT」の活動・イベントに使わせていただきます。
※ 記事内で使用させていただいている写真に関しては、インタビュイー様から承認いただき、ご提供いただいた写真を使用いたしております。


1. プロフィール

・bboy名:wacky
・職種:内装業、レッスン
・年齢:34歳
・ダンス歴:ブレイキン歴17年
・レペゼン:TOPROCK KINGDOM(大阪、鹿児島、山口)、 Boogie Down Mizonokuchi(溝口)

2.ブレイキンを始めたきっかけは?


 初めは地元のストリートで、ブレイキンをやっている人達を見かけて、仲良くなったのがきっかけです。 
 そこで、ビデオやDVDを貸してもらって、当時はテレビでもブレイキンを取り上げていたので、毎日見てました。少年チャンプルは青春です。笑  
 高校生の時は、Battle of the Year、YOU GOT SERVEDをよく見ていましたね。当時は、KAKUさんが好きで、彼のようになりたくて、ヘッドスピンを練習しまくってました。ヘルメット10個ぐらい割りましたね。笑  
 自分がブレイキンにのめり込んだ時期は、地元山口県のcrewに入って、その仲間と活動してた頃です。それが高校2、3年生ぐらいの時でした。 

 自分の中のターニングポイントは、地元でバトルを開催した時に、KAKUさんをバトルゲストで呼んだ時です。あとは、I Love Footworkのカズさんやトオルさん、師匠さんとの出会いですね。めちゃくちゃカッコいいなって思いました。 
 それから19歳の時に大阪に2年間修行に行きました。そこで今のcrewのボス、LI$KYさん達と出会いました。 
 彼らに鍛えてもらいながらブレイキンを大阪でやっていたんですけど、自分の中でブレイキンを掴めてない感覚がありました。 
 その時は、有名な人たちの真似をするぐらいしかできなかったです。21歳まで大阪にいて、そのあと一度山口に帰りました。 
 その頃、Katsu1さんやTaisukeが、自分の憧れのZulu Kingsに日本人メンバーとして入りだしたタイミングで、どーしても話を聞いてみたいと思って、Katsuさんを山口に呼びました。 
 そこで、めちゃくちゃ熱く語り合って、夜中に謎のバトルもして、その時に自分は溝の口に行こうと決断しましたね。それから、22歳の時に神奈川県へ行きました。Katsuさんはもちろん、他にも沢山の友達ができました。 
 そして、24歳の時に山口に帰ってきて、ずっと山口で10年間ブレイキンをしてるって感じですね。

 時が経って、JDSFの話もあり、今は山口県ダンススポーツ連盟ブレイクダンス部部長を務めています。JDSFは、オリンピックの下の組織で、社交ダンスとブレイキンが入っています。 
 目的は、ダンスの素晴らしさを広げていこうというところで、自分も一般の人に向けて広げていきたいと思っています。今は全都道府県に部長がいます。 
 それで、山口県は自分ぐらいしかする人がいなかったので、Katsuさんによろしくって言われて、やるしかないと思って始めた感じです。 
 ブレイキンのレッスンは元々やっていたんですけど、社交ダンスの会長さんがたまたま家の近所に住んでいて、ブレイクダンスを広めたいという話をすると協力してくれたんです。 
 色々な公民館などにも話をしてくれて、場所を貸してほしいと頼んでくれたり、ショッピングモールに行って、イベントをさせて欲しいと頼んでくれたりしました。 
 それを経て、最近ではRed Bull BC One Cypher Japanや、山口県体育大会ブレイクダンス競技会も開催できて、少しずつ広がっています。少ない仲間とめちゃくちゃ頑張って、やっとここまで来れました。

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