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自由への階段


©️photo taken by me.

NHKニュースウォッチ9で
塩野七生さんのインタビューを拝見しました。

世界中の新型コロナに関する現状について、
世界は今『歴史の踊り場にいる』
というコトバで語られていました。

「踊り場」で息を整えて、どう次のステップを登るか。
なるほど、今は世界中が次の階段への1番良い登り方を
模索している時に違いありません。

このような今を俯瞰から眺めていて
イメージしやすい言葉で
しかも美しく強い表現で語られる塩野さん、
かっこよかったです。

政治家がコロナ対策発言で「お願いする」という言い方は「責任転嫁」だ、とおっしゃっていました。政治家の誰もがなかなか勢いよくズバリと次への提案を言えないことはもどかしいし、
〜お願いします、という言い方はたしかに人々に不安だけを与えているのかもしれません。

もうひとつ、塩野さんは『100%を求めてはいけない』、とも。
たしかに相手に対しても、自分自身も、
100%を求めがち。

日本人はとくに「減点主義」の傾向があるとして『失敗してもいいという事は自由があるという事。 失敗してはいけないというのは自由が無いという事。』と、とてもインパクトあるコトバを放たれました。
なんだか空気穴を開けてもらえて
行き詰まった空気がスッと通り抜けたような気持ちになります。コトバが気持ちよく貫かれた感。
失敗をおそれないで自由で人間らしく生きるということをまっさらな気持ちにでもなって
心に留めておきたい、小心者のわたしには
これは must だなと思いました。

塩野七生さん、
たたずまいがすてきな方でした。
指が長い人だなあ、なんて、
じっくりと眺めてしまいました。
イタリアでどうかお元気で過ごしてほしいものです。ニュースウォッチ9では
今までも見逃せないインタビューが歴代あったはず、疲れた疲れたと部屋に響くTVを消したくなる時間帯ですが、やはりこの番組は見ておこうという気にさせられていた中、塩野さん出演に巡り会えました。

現在進行形でくるしむどの国の人たちも、
一刻もはやく「踊り場」から良い方角の階段へ登って行けたら。
歳の初めにひとつのイメージ付けができたことは
良いきっかけになりました。いまいちど自分のできることを考えたり、想像力をもって、気持ちはなるべく前向きに過ごせたなら。失敗を恐れずに。




自分で撮影した写真を主に掲載します。美味しい食べ物のことや思い出話、または好きなartやdesign関連など、あまりカッコつけずに書きます。どこか共感してもらえたら嬉しいです^_^。常にログインしていませんが♡してくださった皆様や、フォト利用の方の記事は必ず拝見しております。