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実力と評価と年齢のギャップ

先日、今の会社に入って初めての人事評価が行われた。

現職での初評価

現職が3社目になるわけだが、今まで勤めた会社の人事評価制度は評価・グレード・給料の関係が不透明な部分が多かったように思う。
期末に上司からのフィードバックがあって、評価がアルファベットやら数字やらで示されることはあったけど、それでどのくらい給料が上がるかは給料日になって初めてわかるような感じ。
給与テーブルも社内に公開されてなくて(たぶん)、どのグレードになったらいくら貰えるのかはよくわからなかった。

現職はそのあたりが割とクリアで、今のグレードのMAXがこれ、今回の昇給でxx円アップして基本給がこれになる、というのがはっきりわかる。
評価プロセスはよくある自己評価→上長評価→フィードバックの流れだけど、結果が昇給額という数字で明確に示されるのは新鮮な感覚だった。

で、入社後初の昇給は、思ったよりしっかり上がった。
上がったのはもちろん嬉しいけれど、なんだか自分の実力に合ってない気がしてプレッシャーを感じもした。だって、最近毎日何かしら失敗していて、自分に任されている仕事と自分のレベルが合ってないんじゃないかってずっと思っているから。

実力と評価のギャップ

これは実は前職時代にも感じていた。
自分で言うのも何だけど、前職では結構高い評価を受けていて、周りから優秀な人扱いされることが多かった。ほとんど仕事で関わったことがない他部署の人からもそういった扱いを受けることがあった。でも自分ではほとんど心当たりがなくて、「みんなは私の何を評価しているのだろう」とずっと疑問に思っていた。
人事評価も、おそらくはそれなりに良いほうの数字がついていて、給料も思ったより上がって、過大評価なんじゃないかとプレッシャーを感じていた。

転職して周りのレベルが上がったと感じている今、前職のように高い評価を受けることもないだろうと思っていたけれど、予想に反してまた身に覚えのない評価がついている。
頑張っているのに評価されないよりは良いのだろうけど、自己評価とのギャップにムズムズしてしまう。

実力と年齢のギャップ

そもそも私は、年齢のわりに経験がないことがコンプレックスだ。
院卒で24歳で就職し、2年間化学メーカーで働いたあと、26歳でITエンジニアにキャリアチェンジ。
学部卒の人とは4年の差があるわけで、26〜28歳のときは年齢に見合わない新人っぽさが嫌だった。同い年の人がそこそこ経験を積んでステップアップしているのに、私だけ足踏みしているようだった。

転職やキャリアチェンジも珍しくなくなっている昨今、年齢に見合った実力という概念はなくなってきているのかもしれない。
そうでなくとも、おそらく40代くらいになれば最初の4年の差なんて気にならないのかもしれないし、30代になった今も前職への入社当初よりはコンプレックスが薄れてきている。それでも、自分は出遅れているという意識はどこかに残っている。

ギャップを埋めるために

今回の昇給については、「期待を込めて星5つ」のようなものと解釈して、これから給料に見合う働きができるように努力していこうと思った。
年齢についてもそのうち誤差になってくるだろうし、気にしたところで取り返せるものでもない。面接とかだと「なぜ化学メーカーからITへ?」と興味を持たれることもあるので、自分のアイデンティティの一つとして出遅れをポジティブに捉えることもできるかもしれない。
あと2ヶ月弱で転職して1年。自分のキャリアを振り返るいい機会だったと思いたい。

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