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二人のことは二人で話そう

この記事の続き。

先週末、思い切って聞いてみた。
「結婚、したくないの?」

ここで「結婚しない?」だとちょっとプロポーズっぽいが、軽くジャブを打ったときの反応が良くなかったので、このように否定形で聞いている。もしかしたら結婚が嫌なのかもしれない。一生独身でいたいタイプなのかもしれない。まずは意思の確認だ。

彼はあまり自分の意見を言わない。食べたいものや行きたいところも、私がいくつか考えて選んでもらうとか、私が決めてただ承認してもらうだけが多い。良く言えば私の意思を尊重してくれているが、悪く言えばゼロから考える労力や選ぶことの責任を避けている。

「したい」とも「したくない」とも言わない彼に、私が考える「彼が結婚したくない理由」をいくつか予想して聞いてみた。
「めんどくさい?」→No
「今のままでいたい?」→No
「なんとなく嫌?」→No
…じゃあ何が嫌なのか、と聞いても、はっきりした答えはない。

話していくと、どうやら「嫌」ではないらしい。
これは私の推測だけど、「状況は問題ないが、気持ちが乗らない」のだと思う。そんなことを言われても、私にはどうしようもないのだけど。

結婚が嫌なわけではないし、一緒に住むことにも特に抵抗はないらしい。たまたまお互いの家の更新タイミングが2ヶ月差と近いので、じゃあ来年のその辺りで引っ越すのはどうかと聞くと、「いいよ」とのこと。

うーん。「いいよ」ってなんだ。もっとお互いに、「結婚してもいい」じゃなくて、「結婚したい」って気持ちで進みたいのになぁ。

ただ、私が思っていることは伝えたし、彼からも少しだけど思っていることが聞けた。じゃあ来年を目処に考えていこう、という提案もできた。このとき話さなかったら、私はずっと「彼は結婚が嫌なのかな」と思っていただろう。話さないとわからないことってたくさんある。5年付き合っていても。

結婚の話が自分からできずにプロポーズを待ち続け、待ちきれずに突然爆発して「結婚するか別れるか選んで」と迫ってしまう人もいるという。結婚願望のある人なら、「そこそこ付き合ってそこそこの年齢ならちゃんと考えてほしい」と思うだろうけど、それを言わずにわかってほしいというのはやっぱり無理があるんだなと感じた。もちろん中には相手も結婚願望があって、諸々のタイミングが合ってスパッと結婚する人もいるだろうけど。いつ結婚したいのか、そもそもいつか結婚をするつもりなのか、それすら"お互いに"知らないのにプロポーズを期待してはいけなかった。プロポーズが契約書を交わす前の合意なら、何も言わない両者の間にいきなり合意が形成されることはない。

彼の本当の思いはきっとまだ聞けていないけど、話ができただけでも進歩。二人のことだから、答えはインターネットの海の中ではなく、二人の間にある。二人のことは二人で話そう。そんな当たり前のことをしてこなかったことを、少し反省した。


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