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写真はちょっとズレていたりザラついていたりしても良いのではないか?

先日撮影した写真を整理しながら。

普段は削除してしまう写真に、輝きのようなものを感じたのです。


スイスポ?
Nikon Z 50

低い位置から撮りたかったので、ノーファインダーで撮ったわけです。
が、中途半端なところで撮れてしまいました。

曲がっているし、ピントも微妙なハズレ具合。
そして何よりスイスポと思われる自動車が変な所でキレています。

でも、なんでしょうか、ダメな写真の見本みたいなカットですが、これはこれで成立しているように思えて…


飛行機
Nikon Z 50

この写真のタイトルとして相応しくない大きさで飛行機が写っています。でも、飛行機を撮りたかったので、タイトルは飛行機。

ISOを上げているのと、補正で露出を上げたからノイズが多めです。普段ならAIノイズ除去を使うのですが、これは使わない方が雰囲気あるのでは?なんて。

左下の重たい被写体と飛行機が対角線にあり、飛行機から写真上端までのマージンが、下の暗い雲までと同じくらいの配置。

個人的な基準では配置のバランスとして成り立っています。そこに、質感の低い絵作り。
ペイブメントの楽曲のようなズレ感。
いや、こんな比較は彼らに失礼ですね。

ただ、キレイなままだったら、これはつまらない写真だと感じたのです。


時計
Nikon Z 50

この三角の格子から覗く時計を撮りたかったのですが、暗かったのでAFが迷って謎のピントになったようです。

撮りたいイメージはあるのに、なんかピント外しちゃった感。
気張って撮らなくても良いんじゃないかと言われている気もします。

意図せずだったから良かったのかも知れません。
これが意図してできると達人になれるのでしょう。

ゴミ箱直行便のはずなのに。
この外し具合に絆されてしまったようです。


風ぐるまのオブジェ
Nikon Z 50

風ぐるまみたいなのが取り付けられたオブジェ?です。
こいつには発電能力は無いと思われます。

夜に撮ったらどんな感じになるのかと試したのがこれ。
後ろの電線にピントが行っている様子。

ブレもあって全体的に眠い絵を、高感度ノイズが演出に変えてくれました。

ザラっとして、くたびれた感じ。


今回掲載した写真は、どこかズレていて画質の荒さを持っていますが、これも良いのではないかと。
何もかもがキッチリしている必要もなく、クリアな画質が優劣の決め手になるわけでもなく。

最近撮影していたのと全く違うテイストだからか、新鮮味があり、評価してしまったのでしょうね。きっと。

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