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【No.140】いい加減と良い加減 第一法則(幸せは真ん中にある)

いい加減と良い加減

「いい加減」と「良い加減」は言葉は似ていますが、全く違う言葉ですね。
「いい加減」はどうでもよい投げやりな態度を表わしますし、「良い加減」は程よく、適度な程度を表わします。
でも、この2つの言葉には共通する点があります。
物事を適度に行う場合、良い意味で「いい加減さ」が必要だと思います。
でも、気を付けることは、全てをいい加減に行うのでははなく、ポイントを押さえて、そこはしっかりやった上で、あまり重要ではないところを「いい加減」にすることです。
私は中学時代の部活でバスケットボールをやっていましたが、その時のコーチが「ディフェンス(防御)では『頑張りどころ』をしっかりやりなさい」と言われていました。
ボールが遠くにあるときは、あまり頑張る必要が無く、今、ボールが目の前にあるときには、集中力と体力の全てを注いでプレイしなさいということです。
人の精神力と体力には限りがあります。
それをいつもフル活動させていたら身が持ちません。
そういうときには「ここぞ」というときには100%力を使いますが、あまり重要ではないことには力を使いません。
普段は80%の力で行い、気力と体力を温存します。
剣道でも竹刀(しない)を握るときには、ぎゅっと力を込めて握るのではなく、力を抜いて握ります。
握りに力を込めるのは、相手を打つ瞬間です。
何事をするにも、最初は力加減が分からず、いらないところに力を入れてしまいます。
ベテランになるにつれて、だんだん力加減が分かってきて、不要なところに力を入れなくなります。
私は趣味でトランペットを吹きますが、初心者の頃は力任せに吹いて、1曲吹くといつもバテバテでした。
上達するにつれて力加減が分かってきて、楽に吹くことができるようになりました。
「いい加減」と「良い加減」、ベテランは不要なところは「いい加減」なのかもしれません。

それでは、また。

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