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消費できる体つくり

エネルギーが消費できる体つくりをしよう
ダイエット話が先行しやすい、そしてダイエットの先に見えているのは今の力でどれだけ速く走れるか
簡単に結果を出すためには効果のある方法ではあるが、本質とはかけ離れた方法になってしまう

僕が選手の時、7月までは今の体重を頑張って維持して、パワーをつけるトレーニングを集中的に行っていた
食べても食べても体重を減らさないようにする事で、エネルギーを代謝できる身体作りをすることによって、エネルギーを多く消費できる身体ができる

レースシーズン後半に向けて体重を絞っていく(大事なことはダイエットではなく絞っていくこと)事が重要になってくる
身体は勝手に絞れていくものであって、食べるものをコントロールする事で痩せていく身体づくりではない
これはU23の3年目くらいから始めた

エネルギーは有限だが、エネルギーを沢山とって消費できる身体ができると、どんどん力が漲ってくる

もし、ダイエットのことばかり考えがちな選手は
オフトレからこのことを意識すると良いだろう
そして、蓄えたエネルギーはレースの終盤に使おう!
その昔、ツールド沖縄でこんな事があった
国頭村立安波小学校後の上りで増田選手がアタック!
それはそれはキレなのある素晴らしいアタックだった
しかしそれが仇になり、全ての選手が増田選手への注目が高まったことを集団内にいて感じていた

あ!
これはもう逃げ切れる!
そう、ワールドレースにおいても、有力選手が逃げ集団にいる時に限って逃げが決まる事が多々ある
力を見せるときは、相手がボロを出したときだ
どんなに素晴らしいアタックだったとしても、それをボロだと見分ける力があれば、チャンスは広がる

キープしていた力を今こそ出すチャンスなのだ
上りのキツイツールド沖縄でさえ、僕のようなスプリンターが勝負できる唯一のチャンスはそこで勝負に出るために
それまでの前菜は疲労を溜めない身体が受け止めてくれるのだ

さぁ、ダイエットなどせず消費できる身体作りをしよう!

写真提供:辻啓

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