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サドル沼からの脱却

サドル沼

多くのサイクリストが経験のある、そして最後まで自分にあったサドルを見つける事は難しい。そんな経験をしている人は少なくない。

今回のテストは、今流行りのショートノーズサドル。今まで使った事はあったけど、座る部分が限られていたりすることから、自由度が低くあまり良い印象を得た事がなかったので、今回のテストはとても興味があった。

選んだサドルは、現在主力になっている

スペシャライズド ARC・EXP

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プロロゴ Dimention 145mm

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フィジーク ARGO TEMPO R3 kiumレール 140mm・150mm

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テスト内容: LEOMO Type-Sを使用 FTP60%~110%まで1分間10%毎に上げていくラクテートテスト

評価内容:骨盤の安定だけを評価する*Pelvic Rotation Pelvic Rockの動きが小さければ小さいほど安定しているとする。なぜかと言うと、サドルは骨盤が乗る場所なので、サドルの評価=骨盤の動きに繋がると思ったからです。

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Pelvic Rotationとは



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Pelvic Rockとは

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骨盤が安定して動いている状態=骨盤の動きが小さい

として考えてデータをみてみましょう。

Pelvic Rotationの動きは、150Wと言うディスタンスペースで走っている状態ではPrologo、Fizikは安定した低い値を出しています。主観的にもこの2つは使いやすさを感じていました。

パワーを上げるにつれ、大きなパワーを出さなければならないので、骨盤の動きは徐々に上がっていきます。この上昇具合をみてみると、Fizikが1番骨盤の動きを抑えられている事がわかります。

逆にPelvic Rockをみてみると、Prologoが非常に安定して小さな値を出していることにも気づきます。

Pelvic Rockは上昇も大きくなく、Pelvic Rotationの上昇が著しいので、RockよりもRotationを主にみました。そして、僕が今1番使うパワー域150W~225Wのなかで最も良い動きを重視しました。

スペシャライズドに関しては、ディスタンスペースであっても、レースぺーすに近いパワーでも、骨盤の動きの安定が出ませんでした。実際主観でも、どう安定してペダリングしたら良いかわからない状態でパワーが上がっていきました。

サドル上でしっくりくる、なんかしっくりこない。と言う感覚的なものが、データと主観が合ったと感じました。ただ、このテスト結果は僕にとって合う合わないであって、全ての人が同じ結果が出るわけではありません。サドルは皆が悩み、色々なサドルを試して尚もっと合うサドルがあるんじゃないだろうか?と

LEOMO Type-Sがあれば、テストサドルを借りて自分の使うパワーでテストすることで、自分に合う合わないが一瞬にして計測する事ができます。

https://www.leomo.io/pages/introducing-type-s-japan

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今回のテストの流れを書きます

サドル高を同じにします、座る位置を膝とペダルの位置関係で同じ場所にする→僕が1番使うFTP60%~110%のパワーで1分連続して計測する

これで全てです。ただし、データ上良くても、このサドルが痛い!などの問題があるときは、データの中で1番しっくりくるサドルよりも、使っていて快適を選ぶことをお勧めします。

私が使っているGebiomized のAREA155mmはもう少し良い値を出しているのですが、その値に最も近く、動きの自由があったのはFizik150mmでした。

皆様もサドルだけではなく、走りやすい感覚を数値にしてみてはいかがでしょうか。今回はショートノーズサドルの実験になりましたが、ノーズの長いサドルも今後やってみようと思います。


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