選ばなかった人生

高校のクラス会が年に1回はある。「そろそろ集まろう」と言い出してまた今年もそのうちするだろう。僕らは平均寿命の半分を少し越えたぐらいなのだけれど、病を得て亡くなった友も複数いる。

級友の一人が僕に言う。「後悔しないように生きていくのも一つの考えだよ」と。今の仕事は遅かれ早かれ定年が来る。あるいは自ら辞めるかもしれない。残りの人生で何かをすればいいと考えていたが、年長者の話を聞くと「若い頃は定年後に次にやりたいことを見つけて実行しようと思っていたが、実際その年齢になってみると身体がついていかない」と異口同音に言う。生涯現役と考えても働き盛りの頃の自分ではないのだと。

身体だけでなく精神面もそうだろう。僕はうつ病になってから多くのことを学んだ。簡単に言えば、メンタルには好不調があって抗ってもしんどいだけだということ。たとえば今がそう。睡眠を建て直してからメンタルの安定を図り、体調を向上させること。年齢を重ねてこれがどう変化するのかわからない。プラスマイナスの波が激しくならないようにしたい。

僕がもともとやりたかったことは何か。たとえばこうして文章を書き連ねること。仕事にするほどの能力は無い。趣味だけにとどめるには勿体ない。20代の頃から本を出すのが夢だった。同人誌ではなく商業出版できるもの。今は電子書籍もあるしnoteのようなネット上のサービスもある。だから今年これからの自分への宿題を課すことにした。形はどうあれ、他人様に読んでもらう文章を書き続けること。このnoteで練習させていただければ幸いです。


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