「農業はダルいし面倒くさい」は確かに正論だが
最近はnoteで記事を書くことが、すっかりできなくなってしまった。理由は家族の体調悪化で、家事のほとんどは自分が一人でやっているからだ。今年は本当に運が悪くて、マルサスの経済学原理の読書は、下巻の172ページで止まっている。このままではマルサスの研究は当分の間は中断せざるを得ない。春先の農作業も迫っているし、正直いってダルいなんてモンじゃない。農業はしんどい上に、重大な事故を起こしてしまう恐怖が常にある。ちなみにオレは農機の下敷きになって死にそうになった農家を、実際に事故現場で見たことがある。だから、多くの人が農家になるのを嫌がるのは仕方ないとは思う。
知り合いの農協青年部員に、バスの運転手の人がいる。農協の青年部というのは、正組合員(農家)と将来の正組合員になる見込みのある人物が部員になれる。だからその人は、父親が農家で、将来農業従事者になる見込みは一応あるわけだ。しかし彼はおそらく、農家を継がないで、ずっとバスのドライバーのままだろう。農家をやるよりはその仕事の方が安定して収入を得られると思うし、農家同士の人間関係だってやりづらいのもよく分かる。
それで結局どうすれば良いのかという話になるが、「今の現状では打つ手は全くなく、衰退していく様を自然に受け入れるしかない」としかいえない。ひどくネガティブな意見だが、日本全体に対する視点で考えるのなら、こうなってしまうだろう。個人的な努力は勿論やっていく。諦めずに努力することで、いつか良い風向きになることもあり得る。しかし現状の厳しさは覚悟しておくべきなんだ。多分そうでなければ、心がきっと折れてしまうはずだ。