労働価値説と交換価値の一尺度⑤〜経済学原理第二章第四節〜
マルサスはこの章で、この世に存在する商品の多くは、地代をなくすことが不可能だと主張した。だが第4節の147ページに、これまた難解な文章がある。「もし地代をまったく否定して、いっさいの貨物の価格を賃銀と利潤とに分解する学説は、独占となんらかの関連をもつ物品にはけっして関説するものではない、といわれるならば、この例外はわれわれの知っているひじょうに多くの物品を含んでいると答えることができよう。穀物のおもな供給を与えてくれる土地は、普通の独占とはちがった法則と限界とをこうむってい