十三人の刺客

2010年頃書いた映画感想文。

「十三人の刺客」
三池崇史監督の作品は結構好きなんで、ある程度はチェックしてます。しかし最近見たのが（ヤッターマンとか）イマイチだったんで、十三人の刺客は完全にノーチェックでした。
だけど試写会後のネットでの評価がかなり良く、僕が見る映画を選ぶ際に参考にしている評論家が、「日本映画が面白くて幸せ」と絶賛していたこともあり、地元のシネコンに行って見ることにしました。
実際に観に行ったのが１３日だったのはただの偶然です。

太平洋戦争から遡ること１００年前、「戦」をしたことがないサムライがいた時代、暴虐非道のバカ殿様が将軍になってしまうかもしれない。
それを阻止すべく、十三人の刺客が立ち上がった！
ってな感じのおはなし。

見てよかった！
めっちゃ見てよかった！
感動とかそんなのはありません。
ただひたすらにスクリーンに引きずり込まれた！
三池監督が真剣勝負を挑んできて、僕はそれに思いっきり負けたのだ！
特に１４０分の上映時間のうち５０分を使った戦闘シーン。
凄すぎるよ。
ただのチャンバラに終わらない、工夫を凝らした戦闘シーン。
５０分間瞬きをしないのは無理ですが、それくらい気合を入れたいシーン。
僕はいつの間にか拳を握っていました。

印象に残ったセリフ。
「お盆には帰ってくる。迎え火たいて待っててくれ。」
「迷わず愚かな道を選べ。」
「切って切って斬りまくれーーー！！」

十三人の刺客たち、
役所広司かっけー！
山田孝之胸毛かっけー！
伊勢谷友介野生すぎかっけー！
沢村一樹エロかっけー！
たぶん古田新太のご先祖はガチでサムライだったかっけー！
宮崎あおいは何故ブルーハーツを歌う？高岡蒼甫かっけー！
メガネがなくてわからなかったけど六角精児かっけー！
波岡一喜かっけー！
石垣佑磨かっけー！
近藤公園かっけー！
ゲゲゲの女房にも出てたな窪田正孝かっけー！
ちょっと強すぎ伊原剛志かっけー！
松方弘樹、かっこよすぎる。ぶっちゃけ見直した。

刺客たち以外にも、松本幸四郎、渋い！
なんといっても市村正親、この人がいないとこの作品は地に落ちる。
役所広司と市村正親の二人のサムライの信念があるからこそ、この作品を見る男の心に響くものがあるのだよ。

そしてそして、バカ殿様を演じた稲垣メンバー！
稲垣メンバーがあの鬼畜な演技を見せたのはうれしい誤算でした。ジャニーズなのにすごすぎる。先月、ツイッターのＴＬを見てたら、某劇場で稲垣メンバーの演技を見て失神した人がいたそうな。
それぐらいの鬼畜さよ。
そこら辺にいる女をガンガン◯しまくったり、◯切りまくったり、子供でも気にしないで◯してしまったり、気に入った女の両○と両○を切り落としてキャタピラー状態にして、さらに◯まで切ってしまって自◯できないようにして、飽きたら捨てる。
失神するのもわかるわああ。

稲垣メンバーと山田孝之と伊勢谷友介と高岡蒼甫のファンって、内容気にしないでこの映画見ると思うんですよね。
実際、僕が観に行ったときはレディースデイだったせいか、観客の半分は女性でした。果たして彼女らの感想はどうなんだろうか。あまりにも男ウケする映画だと思うんだけど。

残念だったところもあります。
正直、敵が弱すぎる（無双状態）とか、十三人のキャラがイマイチわからないとか。ま、強い敵がいると１３ｖｓ３００が終わらないし、十三人のキャラを紹介すると４時間くらいかかっちゃいそうだし、（それはそれで見たい）仕方ないですね。

個人的には三池監督の最高傑作だと思います。
（リメイク版だそうだからオリジナルも見てみたい。）
男だったら見るべし！！
熱き男たちを見たかったら見るべし！！
ただしグロ耐性がない人にはおすすめできません。

ここから、映画の感想と別に気になったことが。
本作はグロ表現があるからＰＧ１２です。
しかし正直ＰＧ１５でも１８禁でもいいと思います。
それくらいのグロさとエロさがあるから。
ま、エロはまだいいんですよエロは。
しかしグロはヤバイ。

なんでこんなこと書いたかというと、僕が観に行ったときに小学生くらいの男の子がいたんですよ。しかも家族づれ。しかもレイトショー。上映終了が２３時を過ぎる作品は未成年見ちゃダメって条例で決まってるのに。親、ちょっとは考えろよ。シネコンの方でもうっかりしてしまったらしく、上映前の予告編の時に入ってきて何か話をしてましたね。

あの男の子の将来がちょっぴり心配。