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映画感想文「あの頃。」

映画「あの頃。」を鑑賞。

松坂桃李がアイドルオタクの役をやるというので興味があった。やっと見た。
主人公は大学生バンドマンベーシスト。しかし上手に演奏できなくて落ち込む。そんな時に友人から「松浦亜弥」のDVDをもらって見たら「救われた」。すぐさまショップに行ったら同好がいてイベントにさそわれ、そのまま仲間になっていく、といったお話。

見るまでは、「アイドルオタクからの卒業」「青春の終わり」「あの頃の回想」みたいな映画だと思っていた。なのでいい意味で裏切られた。この作品を見て「救われた」と思う人は多いのではないかな。自分はアイドルってやつにまったく興味はないけれど、「救われた」気がした。話があう仲間とシモネタありでの会話、いいよね。

劇中、気になったシーンがいくつかあった。
まず20年後の自分が出てくるコンサートのシーン。その後の伏線になるかと思ったけどそれほどでもなかった。ちなみに20年後の自分はいまおかしんじ監督らしい。
次に、ライブ前にメンバー横一列で歩くシーン。あそこもうちょっと長めにしてほしかったなー。好きなんだよ横一列で歩くの。
そしてコズミンこと仲野太賀が風俗に行く所。小心者極まれリ。仲野太賀の怪演は全編通して素晴らしかった。

卒業とか青春の終わりとかを直接的には表現してないけど、それはやはりあるものなのだ。それがありつつ、「今が最高」「現在がピーク」と言うのが本作の最も素晴らしい所なんだと思う。アイドル映画のひとつとして。

noteにつんく氏と原作者の文があった。これを読んでからもう一度鑑賞するとさらによかった。


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