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文学的でありたい

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文学的でありたい。文学的とはどういうことか。 普通に仕事をして、普通に社会人として生活してきたわけだが、「文学的でありたい」と思いながら生きてきたので、じゃあ「文学的って何?」と…
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記事一覧

映画と文学(文学とは何か⑫)

映画は総合芸術である
。 物語があり、音楽があり、映像がある。 現実をハックする力が強い。…

創作者の育成(創作的な文学的⑮)

アマチュアの創作者がいて、プロの創作者もいて。 創作者の育成について。 アマチュアな創作…

アマチュアの創作(創作的な文学的⑭)

人間にとって、「自分でやってみる」ことは大事である。 それは、「教育」によって、知恵や知…

きみの色は?(創作的な文学的⑬)

小さい頃から、Mr. Childrenを聴いて育ってきた。 そのミスチルの、この頃の楽曲、『in the po…

読まなければ、文学的に生きることはできない(創作的な文学的⑫)

ショウペンハウエルは、『読書について』の中で、読書とは、他人に思考を任せること、自分の頭…

noteに書くことは「ねえ、お母さん」みたいなもの(創作的な文学的⑪)

母親の教育方針で、小学校の頃、絵日記を毎日書かされた時期がある。 父親の教育方針で、正月…

大昔の日記を読み返してみる(創作的な文学的⑩)

30年近く前の、中学時代の日記を読み返してみている。 太宰治の文体や、芥川龍之介の文体を借りたりもしながら、自分自身について、文章で書いていっている。 テスト勉強から逃避して、つらつら自我を発見していく作業に、後ろめたさを感じている。 この頃から、大衆文学、中間文学、純文学という言葉が出てきている。(参考:文学=純文学?(文学とは何か⑤)|ちゃりほんつりー|文学的でありたい。) そして、自分はどの作家を目指そうか、なんて考えたりしている。 赤川次郎、宗田理などを読みながら

その文体だけ借りて、あとは自分の現実を「描く」といい2(創作的な文学的⑨)

私は少年時代、本を読むのが好きだった、と思う。 少なくとも、嫌いではなかった。 嫌いではな…

その文体だけ借りて、あとは自分の現実を「描く」といい(創作的な文学的⑧)

作家の描写にいちいちついていくのが疲れたり、飽きたりしたのなら、でも文体が気に入ったのな…

翻訳する(創作的な文学的⑦)

村上春樹さんは、多くの小説を書かれただけではなく、翻訳家としても大変多くの本を出されてい…

遠い太鼓(創作的な文学的⑥)

ある朝目が覚めて、ふと耳を澄ませると聞こえてきた、何処か遠くからの太鼓の音──。 その音…

表現する者(創作的な文学的⑤)

自分でも表現をする、ということについて。 身を切る。血を吹き出しながら。 それを見てもらう…

創作しながら消費する(創作的な文学的④)

前回の、「批評」つづき。 現代は「全員批評家」時代だ。 作者と批評家が、誰でも可能に、自…

その後に何か「特別なもの」が残るならそれが「文学」だ(創作的な文学的③)

文筆だけでなく、音楽も、漫画も、映像も、さまざまなツールが進化してきて、誰でもクリエイターになれる時代。 民衆の時代! それは、王様から王冠を奪って、権力を奪って達成された、人類みんなが自由の、夢の時代ではないのか? そのスポーツや技を実際にやってみて、素人には無理だと実感してから、スポーツ観戦などすると、解像度が上がるが、小説読解も、そういうところがあるだろう。 実際に書いてみたことがあると、読む時に、解像度が上がる。 ただ、作者意識が時に邪魔をして、自分も偉大なる作者