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春はタケノコ2 本番!タケノコ狩り!!

 タケノコシーズン真っ盛り。ゴールデンウィークは2週にわたって4家族を招き、竹林を活用した「タケノコ狩り(タケノコ掘り体験)」を実施しました。
 東日本大震災が起きる前まで、我が家ではタケノコを出荷し、収入を得ていました。私と弟が掘り、父が根を落としてサイズを揃えるなど出荷の準備をし、青果市場に搬入。そんなやり方でした。また、竹林は、椎茸のほだ場(菌を植えた椎茸原木を組んで並べる)でもありました。しかし、原子力発電所事故により、タケノコ・山菜などの自然の恵みは出荷できなくなり、原木椎茸は生産すらできなくなりました。タケノコに関しては事故後2年位は制限を超える放射線量が検出されました。しかし、今はまったく検出されず、周辺の土壌の線量も含め、食べることには全く問題がなくなりました。とはいえ、出荷できないので、自宅で食べたり知り合いに提供するのですが、とても食べきれません。タケノコは、成長すれば「竹」となり、放置すればたちまち密となり、竹林(竹藪)は広がり、山は荒廃していきます。そうならないよう、成長する前に始末するしかないのですが、これは空しい作業なのです。

Kさんご家族と

 さて、「タケノコ狩り」は2年前に初めて実施しました。その半年ほど前、竹林の脇を通ったとき、「あぁ、ここで『家族でタケノコ狩り』は面白いかも」と思ったのがきっかけです。知り合いのKさんTさん家族、そしてご近所のSさん家族に声をかけ、3家族での「タケノコ狩り」となりました。古い農家である我が家には、私が50年以上も使ってきた鍬(唐鍬)が3本あり、3家族にはピッタリ。大人も子どもも皆初体験なので、私は教える気満々。特に子ども(小学生・未就学児)には、丁寧なレクチャーや「指導」が必要だと思い込んでいました。ところが始まってみると、ちょっとやり方を見せただけなのに、それぞれの家族が色んな工夫をしてどんどん上手になり、笑顔や歓声にあふれていきました。そこには「学び」や「工夫」があって、まさに体験学習の場となりました。大人も子どもも、収穫の喜びや上手に掘れるようになっていくのは嬉しいのです。また、タケノコは収穫するのに「一苦労(一工夫)必要」、というところが、達成感につながります。また、子ども達は帰宅してから食べるまでの作業にも関わって、朝から晩までタケノコ三昧の1日となりました。
 今年は2年ぶりの実施。Kさん、Tさん家族は2回目の参加。未就学児は小学生になるなど、子ども達それぞれ成長しています。もう「やったことあるから大丈夫だね」この一言で十分。思い出しながら、新たな工夫も加わって、初夏の1日を満喫しました。(Kさんのブログもご覧ください。https://note.com/erika9638/n/nf81c3474b472

Tさんご家族と

 連休後半は、2年前の様子をSNSで見た元同僚Hさんが「ウチもやりたい!」と会津若松から参加(両親・小2・中1)。同じく元同僚のIさんご夫婦と共に、意欲満々、本当に楽しみにしてくれていたようです。2年前同様、多くの説明はいりません。小学生は小学生なりに工夫し、できるようになっていく自分が嬉しくてたまらない。子ども達だけでなく、大人も心から楽しんでいる。そんな様子を見ているだけで、こちらも嬉しくなってきます。自生している蕗(ふき)や山椒まで見つけて収穫し、大満足で里山をあとにしました。そして、それぞれのご家庭から様々なタケノコ料理の写真が届き、アフターも楽しませてもらいました。

唐鍬を使いこなすHさん長男

 2週にわたって、楽しそうな、嬉しそうな家族の笑顔に包まれ、同居している87歳の母親までもが笑顔で参加するゴールデンウィーク行事となりました。来年に向け、こちらも一工夫加えて、皆さんが更に楽しめるよう、頑張りたいと思っています。(2024年5月8日)

これはある日の我が家の食卓(タケノコづくし+絹さや)

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