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最近読んだ本の話#8 ~家族ってなんなんだ~

2023/08/28
こんにちは。
今日は堀田あきお&かよさんの「親の介護、10年め日記」を紹介します。


1.こんな作品

筆者の堀田かよさんご両親の介護の様子を描いた笑いあり涙ありのコミックエッセイ。
介護経験者は誰もが「うんうん」と首がとれるほど頷きたくなるドタバタの日常が描かれていて、みんなが抱える共通の問題なのだからどうにかならないかと切に思う。

規則、規則、すべては規則ですから
親の銀行預金をおろせない?!
元気になるには退院しかない
ご飯を食べられないのに病院から退院させられてしまう、ご飯が食べられないとショートステイで預かってもらえない 
毎日が綱渡り介護
一つ問題をクリアしたらすぐに新しい問題がふりかかってくる
介護あるある
前もって予定を入れた日に限って何かが起こってダメになる

親の介護、10年目日記より

2.こんな人におすすめ

これから介護をする方、まだ比較的家族の介護度が軽度の方 : 
重度になってきた際の困ることのイメージを持って先回りした準備をする参考になると思います。

同じ程度の介護度の家族がいらっしゃる方 : 
全ての出来事に共感できると思います。上手くいかないのは自分だけではないと安心しつつ、介護の合間の息抜きにとして読むのはいかがでしょうか。

3.作品を読んだ心の声

どうしてこんなに日々問題が山積して上手くいかないことだらけなんだと、苦しい思いにど共感しました。
特養は300人待ち、元気になるためには退院しかない、でもおむつが必要になったらもう家での面倒も見れない。。。。
この本はエッセイであるためドタバタの解決策は書いていない。
答えをくれるような本を求めて更に読み漁りたいと思いました。

4.心に残ったフレーズ

前は母が少しでもつじつまが合わないことをいっただけで不安になったが、
今ではもうそう話ができるのは元気な証拠と思えるまでハードルが下がった。
この先そのハードルはどんどん下がっていくのだろう
それでもいい
母が日々穏やかな気持ちですごせていられるのなら
それで

親の介護、10年目日記より

私も家族が認知症になりたての時は、何かができないことに困惑し、イライラし、泣いていた。けど、別れが近づくに連れて認知症の症状(例 : 妄想)でさえも元気な証拠と思えるようになる。

介護の初期から、そんなふうに暖かく思えたらどんなに穏やかな時間を過ごせただろうと思うが、きっと現実問題難しい。
ただ、必ず別れの時が来る。後悔しない最期を迎えるために、お互いを思いやれる関係を作りたいと思う。

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