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厚生年金保険料はどうやって決まるの?

物価が上がっている今、給与明細を見た時に社会保険料って高いなーと皆さん思いませんか?

厚生年金の保険料がどのように決まっているのかを今日は見ていきます。
毎月の給与額をもとに(これは入る入らないは決まっている:例えば交通費は含んで計算)標準報酬月額というものを決めます。
標準報酬月額表はこれ(令和5年度)

①会社に入社したときは、給与額をもとに決定します。

②定時決定といって、毎月7月1日時点で在籍している人を対象に、4月~6月に支払われた給与の平均額をもとに標準報酬月額を決定し、その年の9月から翌年8月まで使用する。

途中で変動した場合は、変更されることもあります。
(固定的賃金が3か月連続で変動した場合など)

よく言われるのが、4月から6月に(給与締め日によっては3月から5月)に残業をたくさんしてしまうと、厚生年金の保険料が上がるから残業を控えよう!という話です。
ある意味当たっていますが、将来の年金額は、平均の標準報酬月額によって決まります。また、健康保険の傷病手当金なども、標準報酬日額をもとに決定しますので、将来の給付額に影響する可能性もあります。

ちなみに、健康保険の保険料も、標準報酬月額をもとに決定されます。

実際の保険料は、標準報酬月額に保険料率を掛け算して求めます。
厚生年金の保険料率は、18.3%です。
実際は、会社が半分、本人が半分です。

健康保険の保険料は、加入する健康保険組合や、中小企業が加入している全国健康保険組合でも、都道府県によって保険料率が変わります。
健康保険も、会社と本人で半分です。(健康保険組合によっては会社負担が多い場合もあります)

毎月高い保険料を引かれていて、なんで?と思うと思います。
(私もそうです)仕組みを理解し、使えるものは活用していきましょう!

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