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リユースバッグとともに踏み出す一歩

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2年前、大きな決心をしました。
違う世界に一歩踏み出すことを決めたのが
ちょうど2年前のこの時期でした。


私はもともと総合病院でソーシャルワーカーをしていたのですが、産後、年子の育児の合間にハーブの世界に興味を持ち、その扉を開けました。一から学んだハーブ・アロマ・石けん・みつろうキャンドルのこと。それらは全て独身時代の貯金での自己投資でした。そしてとうとう目標だった「生活の木」の講師の座を得ました。他にも様々な場所でのワークショップ。その後ミツロウラップでいただいたまさかの雑誌の取材やテレビ出演のお話。心の赴くままにその道を進んできました。が、再び扉を開けて元の場所に戻ることになるなんて全く想像していませんでした。原因のひとつはコロナの渦です。自宅で始めた「itoの会」と名付けた講座がしにくい状況になってしまった。そして、夫は医師なのですが、今よりも未知でリスクがあったコロナというものに、毎日現場の最前線で立ち向かう姿に、私も心を突き動かされ「何かしたい、人の役に立ちたい」と強く思うようになりました。そして、なにげなく求人を検索していたら、買うつもりじゃなかったのに不動産のお店に入ったらいい土地や家に出会っちゃった、みたいなことに。

デジタル履歴書や写真の添付などをなんとか乗り越え、面接をし、採用をいただき、あれやこれやとソーシャルワーカーに戻ることになりました。
実は、当初考えていたより勤務日数が多くて、子どもがまだ小学生だったので躊躇したり、母に「まだ小さいから家でおかえりといってあげるのが母親」と反対されたりしました。反対されるとやはり気持ちが弱くなってしまい、もう少し時期を待った方がいいのかな…と思ったら、涙が出てきました。あぁ、私今やりたいんだなと改めて気付きました。夫と娘たちは賛成し協力してくれると言ってくれたから、当時の朝ドラの主題歌の歌詞にあった「まわりの景色が全て笑ってくれるわけじゃないけど、これは僕の旅」だと、高らかに歌い聞かせ、一歩踏み出した春になったのです。

今回は「病院」から未知の世界である「在宅ホスピス」に場所を変えて。
人の役に立ちたいという気持ちと勢いだけで飛び込みましたが、2年後の今も後悔なく続けています。

一人の大人が、考えて決めたこと。自分の親といえど、周りの意見に振り回されすぎず、最後は自分の旅だと責任を持って決断をするべきだと振り返って改めて思います。扉を開けて元に戻ったというより、また違う扉を開けて新しい世界へ一歩進んだという感じ。

夫が就職祝いに買ってくれるというのでお言葉に甘えてメルカリで大切にお手入れされていた様子のMORMYRUSのレザートートバッグを。リユースでいいの?と聞かれたけど うん、リユースがいいの。もしかしたら誰かが踏み出すために買ったかもしれないバッグをこの決意ともにまた使いたい、そういう気持ちからだった。あとはワイヤレスイヤホンを新しく迎えました。MORMYRUSを肩に、ワイヤレスイヤホンからの朝ドラの主題歌を応援歌に出勤した春を思い出しました。

ハーブのお仕事は、現在はどうしているか、というお話はまた今度。

どなたかのお役に立てたら幸いです。

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