引きこもりの王子と姫へ
数日前の嵐が収まって、不思議と今はとても穏やかな気持ちに満たされている。
それは昨晩、息子が久しぶりに苦しまずに寝ることができたからかもしれないし、もしくは今朝、あることがきっかけで思いがけず聞くことができたウィーン少年合唱団の澄みきった歌声のせいかもしれない。
そして、ヘドロだらけの工場排水並みに淀んだ心から、一転、かつての南アルプス天然水のCMに出てくる女子高生の足元を浸す清らかな川の水みたいな心になっている(あくまで個人の感想です)
そんな僕はふとこんなことに思いを馳せる。
僕が日記じゃなくて、この衆目にさらされるnoteという媒体で文章を書き続ける理由についてだ。
まあ、自分的には、それはほとんど生理現象(心のうん○こ)に等しいというのが一番しっくり来る説明だけど、実は密かに夢に思っていることがある。
それはまだ社会に出る前の、全然、自分に自信が持てなくて、女の子にもモテてなくて、そして、将来の不安に毎日、押しつぶされそうになっている若者たちに向けて、
大丈夫、大人になったらきっと楽しいことがたくさんあるよ
と励ましたいという夢だ。
えっ!マジかよ?
きっとみんな驚いているだろう。
確かに僕の記事は楽しいというより、どちらかというと読んでてしんどい記事が多いからね。
あと、たぶん、3回に1回くらいの割合で怒っているし(笑)
おかげで、ただでさえ少ないフォロワー数は、この一週間で2人増えて3人減った。
まさにチーター(水前寺清子)で言うところの
2歩進んで3歩下がるヤツだ。
全然、前に進んでないや外科医、いや内科医!
あと急にいい人ぶりだしたと呆れられてるかもしれないけど、それも大きな誤解だ。
実はその若者たちは、厳密には、かつての僕だからだ。
そう、あの頃の毎日、死ぬことしか考えてなかった自分に向けて、
君のその苦悩はまるで頑固な油汚れのように大人になってもへばりついたままだし、
そのせいで、あのときと同じかそれ以上に酷い仕打ちを心ない人達からたくさん受けるはずだけど、
それでも、いや、だからこそ、
君は日々、
自分は生きている
という充実感に満たされた幸せな毎日を送っているはずだ。
そんな力強い事実を、僕の記事を読めば、いや、より正確に言うと、記事の中に登場してくる人たちを見れば、
君はきっと理解してくれるはずだ。
うん、数は決して多くはないけど、
君がどうしても好きになれない君のことをね
それでも
そのままでいいんだよ
って言ってくれる人たちに君は必ず
出会えるからだ。
だから、大丈夫だよ。
そんなに自分を責めなくていい。
そんなに悲観的にならなくていい。
君はやがてあの3畳の部屋の扉を一人でちゃんと開けて、その何十年後かに、
自分はもう一人ぼっちじゃない
ことに必ず気がつくはずだから。
というのが、
僕が永遠にnoteを書き続ける理由である。
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