親父のエギング塾その16 フリーフォール
今日はフリーフォールについて教えてもらいます。
親父は何を意識してフリーフォールを使っているんでしょうか?
そして、注意点は何なのでしょうか?
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日はフリーフォールについて教えて欲しいんだ。
親父:
うん、了解。
クロ:
じゃあ、よろしく。
親父:
まず、どうしてフリーフォールを使うのか、その目的を知らなければいけないよね。
その理由は大きく分けて2つある。
クロ:
ふむ。
【フリーフォールを使う理由①】
親父:
フリーフォールはカーブフォールと違い、ラインを緩めてアタリを待つんだったよね。
つまり、エギには何の力もかかっていない。
だから、エギはエギの持つ自重によってのみ沈んで行くんだ。
クロ:
つまり、もっとも自然な形で沈んで行くって事?
親父:
その通り。
釣り糸が結んでないエギをポーンと海に投げ捨てた時のように沈んで行く。
その時のエギの沈降角度は、エギが45度で沈むよう設計されているなら45度で沈むし、30度で沈むように設計されているなら30度で沈む。
クロ:
なるほど。
親父:
つまり、どうしてフリーフォールを使うかと言うと、エギをもっとも自然な形で沈められるからなんだね。
メーカーがもっとも釣れると信じ設定した角度でエギを沈められる。
これがフリーフォールを使う理由。
クロ:
なるほど。
【フリーフォールを使う理由②】
親父:
フリーフォールを使う理由②は、アタリがあった時の「合わせ」に関連する。
フリーフォールはラインを緩めてアタリを待つのに対し、カーブフォールはラインを軽く張った状態でアタリを待つんだったよね。
アオリイカが急にエギを抱いて逃げようとした場合、ラインも急激に引っ張られるんだけど、問題は合わせのタイミングなんだよ。
クロ:
どういう事?
親父:
もし、アオリイカがエギを抱いて逃げようとした時、カーブフォールのようにラインを張っていると、ほぼほぼアオリイカは違和感を抱く。
だって、ラインがもともと張っているんだから、そこから更にラインを引っ張れば、アオリイカには急激なブレーキがかかるからね。
そうすると、アオリイカは違和感を覚え、エギを離してしまう。
クロ:
ふむ。
親父:
でも、フリーフォールの場合はラインを緩めた状態でアタリを待っているからね。
いわば、遊びがあるんだよ。
つまり、この遊びの部分がなくなるまでに合わせれば、アオリイカには違和感を与える事無く釣る事が出来るって訳。
クロ:
それがフリーフォールを使う理由②?
親父:
その通り。
これが、俺が主にフリーフォールを使う理由なんだ。
クロ:
なるほど。
ちなみに、フリーフォールとカーブフォール、釣果においてはどうなんだろう?
【フリーフォールとカーブフォールの釣果】
親父:
これははっきり差が出るよ。
フリーフォールの方がバラシは少なく、数は釣れる。
クロ:
へ~、そうなんだ。
親父:
もっとも、カーブフォールに慣れてコツを掴めば、釣果は同じになる。
でも、初心者~中級者くらいだと、フリーフォールの方が確実に数は伸びると思う。
クロ:
コツとは?
親父:
それはカーブフォールの時に話をするね。
クロ:
そっか。
了解。
じゃあ、フリーフォールの注意点って何かある?
【フリーフォールの注意点】
親父:
まずは絶対にラインに緩みを作る事。
そして、フリーフォールはラインでアタリを読み取る釣りだから、ラインを海面にどのように配置するかがポイント。
つまり、ラインメンディングが重要になるって訳。
クロ:
ふむ。
ラインをどう配置させればいいの?
親父:
基本はラインメンディングと同じでいいよ。
エギと自分を直線で結び、その直線上にラインを配置する。
しっかりラインメンディングをすれば問題ないね。
クロ:
もし、ラインメンディングをしていないとどうなるの?
親父:
例えば、風に煽られて膨らんだ状態のラインだったら、ラインにアタリが出ていても見にくく気付きにくいんだ。
つまり、釣れないって事だね。
クロ:
なるほど。
親父:
そして、ラインメンディングをしっかりした上で、ラインと海面の接地点に意識を集中して欲しい。
ここにアタリが出るから。
クロ:
なるほど。
親父:
昔はラインにわざとゆがみを作って、そのゆがみの伸び具合いでアタリを取っていたんだけど、個人的にはゆがみを作らなくてもラインに緩みさえ作っていればいいかな、とは思う。
もし、ラインにゆがみをつくる場合は、上図の黄色い丸の部分を見てアタリを取って欲しい。
アタリがあった場合はラインが引っ張られゆがみが伸びて行くんだけど、その際、黄色い丸の部分が最初に伸びて行くからね。
クロ:
なるほど。
親父:
ここまでフリーフォールを説明してきたけど、フリーフォールの場合は竿先を多少動かしても大丈夫なんだ。
ラインに遊びがあるから、多少竿先を動かしてもエギには悪影響を及ぼさない。
でも、カーブフォールの場合はラインを張っているからね、竿先を動かすとエギにその動きがダイレクトに伝わってしまう。
そうすると、エギが変な動きをしてしまい、アオリイカが釣れなくなってしまうんだね。
クロ:
なるほど。
そういう意味においても、フリーフォールは初心者向きのテクニックと言えるのかもしれないね。
親父:
その通り。
次回はカーブフォールについて説明するけど、カーブフォールは少し難しい。
センスが問われる部分があるんだ。
弟子もすぐには会得出来なかったりして、弟子間でも差が出た部分だね。
だから、まずはこのフリーフォールをしっかり身につけた上で、カーブフォールに取り組んで欲しいと思うかな。
クロ:
うん、了解。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① フリーフォールを使う理由①
② フリーフォールを使う理由②
③ フリーフォールとカーブフォールの釣果
④ フリーフォールの注意点
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