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エギング上級者になる為のステップ6【追い風の釣り方】
僕のような初心者が上級者になる為の道しるべ。
その為に必要なステップを一から親父に教えてもらおうと思います。
登場人物
クロ・・・エギングを始めたばかりの初心者
親父・・・エギング歴15年のベテランエギンガー
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日はステップ6。
何をやるの?
【知識が釣果を分ける】
親父:
これまではある意味自分の武器集めだったからね、武器となる基礎を覚えたら、今度は状況に合わせて釣りが出来るよう、知識を覚えて行こうと思うんだ。
この知識の有無によって当然釣果は変わるんだけど、これがあるかないかによって、人との差がはっきりつくよ。
クロ:
へ~、そうなんだ?
でも、知識の有無でそんなに変わるものなの?
親父:
うん、変わる。
確かに、潮も風もない釣り日和ならそんなに変わらないよ。
でもね、潮が速かったり、風が吹くと、釣果はまったく違ってくる。
どんな日に当たっても、いつもと同じように釣果を出せるのが上級者、悪い状況に当たると釣果が落ちてしまうのが普通の人、そんな感じかな。
クロ:
その差は知識なの?
親父:
うん、技術ではなく、知識なんだ。
知っているか知らないかによって、釣果が変わってしまう。
クロ:
で、今日のステップ6では何をやるの?
【追い風はここに注意!】
親父:
うん、今日は追い風の釣り方をやろうと思う。
クロ:
了解!
でも、追い風なんて普通に釣ればいいだけじゃないの?
追い風だとエギも飛ぶし、あまり悪いイメージはないんだけど。
親父:
そうだね。
基本的には悪くないよね。
でもね、それは追い風の強さによるんだ。
クロ:
強さ?
親父:
そう。
エギを投げて着水したら、ラインを見て欲しいんだね。
その際、ラインがエギよりも沖側に膨らんでいたら、注意が必要。
でも、ラインがエギよりもこちら側に着水するようなら、追い風はメリットでしかないよ。
クロ:
ほー。
でも、ラインがエギよりも沖側で膨らむと、どうしていけないの?
親父:
それは、エギが反転するからなんだ。
普通、エギを投げて糸を巻けば、エギの頭は自分の方向へ向くよね?
でも、ラインがエギよりも沖側で膨らむと、エギの頭が自分の方向ではなく、沖側に向いてしまうんだよ。
クロ:
なるほどね、ラインがエギの頭を引っ張るって訳だ。
だから、エギがラインに引っ張られて、反転してしまう、と。
でも、そもそも、どうしてエギが反転してはいけないの?
親父:
まぁ、どうしてもダメって訳ではないんだけどな、アオリイカってのは臆病だから、エギの方向が変わるとエギから離れてしまうんだよ。
つまり、アオリイカがエギを抱くチャンスが減ってしまうんだね。
クロ:
なるほど。
そうだね、考えてみれば、風に吹かれて反転して、アクションをする為にラインを張るとまた反転。
アクションが終わるとまた風に煽られてエギが反転。
延々とアオリイカが嫌うエギの反転を繰り返す事になってしまう。
親父:
お、理解が速いな(笑)
その通りなんだよ。
だから、追い風の時はこの反転をさせないような工夫が必要って事なんだよ。
クロ:
反転させないような工夫?
そんな事って出来るの?
【ラインをすぐに張る】
親父:
エギを反転させない為には、2つの方法がある。
① ラインをすぐに張る
② ラインを着水させる
クロ:
説明してもらっていい?
親父:
了解。
まずは①ラインをすぐに張る から行こうか。
考えてみて。
ラインさえ張っておけば、エギの頭はずっと自分の方を向くよね?
クロ:
うん、確かにそうだね。
当たり前と言えば、当たり前だね。
親父:
うん。
だからね、投げて着水したらすぐにリールを巻いてラインを張る。
ただ、ラインを張ると言っても糸ふけを取るイメージ。
ラインがエギよりも沖側に膨らむのを阻止出来ればそれでいいからね。
エギを引っ張るくらいラインを巻く必要はないんだよ。
クロ:
なるほど。
その方が、エギが自然に沈んでくれるって事か。
親父:
お、鋭いね!(笑)
その通りなんだよ。
ラインを張ってエギを引っ張ってしまうと、これはこれで不自然な動きになってしまう。
だから、エギを引っ張らない程度にラインを張ってやるんだね。
クロ:
なるほど、そっかぁ。
じゃあ、②ラインを着水させるは?
【ラインをすぐに着水させる】
親父:
② ラインをすぐに着水させる
うん、これについて説明するね。
あのね、ラインがエギよりも沖側に吹けてしまうのは、ラインが空中にあるからなんだ。
もし、ラインが着水していたなら、ラインが風の影響を受ける事はなく、エギの反転も起こらない。
クロ:
なるほど~。
これも当たり前と言えば当たり前だね。
でも、まったく考えていなかったよ。
親父:
そうなんだ。
考えれば当たり前なのに、みんないつもと同じように釣っているんだね。
そして、釣れないといって困惑し、釣れる人を見て不思議がってる。
でも、上級者はこういう当たり前の事しかしていないんだよ。
クロ:
でも、ラインを着水させる為には、具体的にどうやるの?
やるとなると簡単ではないような気がするんだけど?
親父:
うん、強風にあおられているラインを着水させるのは、言うほど簡単じゃないんだ。
上級者がどうやっているかと言うと、こんな感じ。
① 糸ふけがあまり出ないよう注意する
② ラインを水面に叩きつける
③ 糸ふけが出ないアクションを選択する
クロ:
説明してくれる?
親父:
①糸ふけがあまり出ないように注意する
これは、余分な糸ふけが出ないように注意するんだね。
あまり大きすぎるアクションをせず、常に糸ふけを注意する。
クロ:
次は?
親父:
②ラインを水面に叩きつける
これはね、みんなしゃくると、竿が上を向いた状態でしゃくりを終えるでしょ?
でもね、ラインを水面に叩きつけるには、竿は下を向かなきゃいけない。
つまり、水面に向かって竿を振るんだよ。
そうすると、空中にあるラインは勢いよく水面に着水する。
クロ:
なるほどね。
次は?
親父:
③糸ふけが出ないアクションを選択する
そもそも、糸ふけが出ないようなアクションを選択するんだね。
つまり、ショートジャーク。
ショートジャークなら竿を高くまでしゃくらないからね、そもそも糸ふけが出にくいんだ。
強風の時なんかは、この釣り方のみで釣る事もある。
クロ:
なるほど。
上級者はそうやって強い追い風に対応しながら釣っているんだね?
親父:
そうだね。
だから、無策で釣っている人と、上級者のように対策しながら釣っている人とでは、釣果が違ってくるんだよ。
クロ:
それも当たり前と言えば当たり前の話か・・・。
親父:
そうだね。
上級者だから特別な技術を持っているかと言えば、そんな事はないよ。
すべてはイカの好みに寄せているかであって、上級者との差は、どれだけそれが出来るか。
アオリイカが自然に沈むエギを好むなら、どうすればよりエギを自然に沈ませられるかをひたすら考える。
上級者との差は、そこにしかないよ。
クロ:
それが出来れば、誰だって上級者になれるって事なんだね。
親父:
その通り。
プロだってそう。
何も特別な事をしている訳じゃないよ。
当たり前の事を当たり前にやっているだけ。
クロ:
うん、分かったよ。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
いかがだったでしょうか?
今日はステップ6【追い風の釣り方】でしたが、参考になれば幸いです。
まとめ
① 知識が釣果を分ける
② 追い風はここに注意!
③ ラインをすぐに張る
④ ラインをすぐに着水させる
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