【初心者向け】ドラグって出す？出さない？
エギングに行くと、皆さんドラグをジージー鳴らしてますよね？
あれって、出すのが普通なんでしょうか？
親父は出していなかったような気がするんだけど、今日はドラグについて訊いてみたいと思います。
登場人物
クロ・・・エギングを始めたばかりの初心者
親父・・・エギング歴１５年のベテランエギンガー
クロ：
今日もよろしく頼むね。
親父：
はいよ。
クロ：
まずは、ドラグについて説明してくれる？
親父：
ドラグというのはリールに付属している機能で、大きな魚やイカがラインを引っ張った際、その急激な力によってラインが切られないよう、リールからラインを余分に出して、ライン切れを回避する機能なんだ。
或いは、イカが身切れしたり、魚の口が切れてしまわないように、ラインを余分に出す事で、クッション的な役割を果たすんだね。
すべてのリールにこの機能がついている訳ではないんだけど、ついているものの中でも、安いリールはこの性能が悪かったりするんだけど、ある程度のリール以上なら大丈夫。
クロ：
なるほどね。
ところで、親父はドラグ出してたっけ？
親父：
いや、俺は出さないかな。
クロ：
でも、普通は出すんでしょ？
親父：
まぁ、普通は出すよな。
プロの皆さんもそう推奨してるね。
クロ：
でしょ？
だったら、どうして親父は出さないの？
親父：
ん～、深い理由はないよ。
実際、出しても出さなくてもいいと思ってるからな。
じゃあ、逆に質問だけど、そもそも、ドラグはどうして出すんだ？
クロ：
イカが身切れしない為じゃなかったっけ？
親父：
そうだよな。
イカが長い足１本なんかで抱いた時、強くしゃくるとイカの身が切れて、イカをばらしてしまう。
だから、ドラグを出す事によって、合わせがそれ程強くならないようにしてるんだよな？
でもさ、それって何だかカッコ悪いじゃん、って思ったんだな、若い頃の俺は（笑）
クロ：
と、言うと？
親父：
だって、ドラグなんていわばお助け装置のようなものだろ？
イカが胴長30センチを超えればともかく、それ以下のイカなら、しっかりイカを抱かせられれば、身切れもせず、ドラグなんていらないんだから。
イカが長い足でエギを抱く時って、イカがエギに対して不信感を抱いてる時なんだよ。
或いは、合わせのタイミングが悪い時、なんだよな。
だから、足１本で釣れてしまう。
でも、それって明らかなマイナス要素じゃない？
もっとエギに興味を持たせ、イカをやる気にさせ、合わせのタイミングがバッチリだったなら、足１本じゃなくて、短い足でガッシリ抱くんじゃないの？って思ってたんだよ（笑）
クロ：
でも、小さいイカだったら、やっぱり身切れしちゃうんじゃないの？
親父：
そうだな、大きいイカよりずっと身切れしやすいからな。
それでも、ドラグを緩めて勝負する事が、何だか保険をかけているようで嫌だったんだな。
ま、若気の至りって奴だ（笑）
クロ：
つまり、そこに明確な根拠がある訳じゃなく、個人的な考えでドラグを出していないって訳だ。
親父：
その通りだな。
ただ、俺はこのスタイルが好きで、長年やって来たんだね。
バラす事はもちろんあったよ。
でも、バラした時はそんな自分を戒めて、今度はもっと本物の魚みたいにエギを操って、絶対に短い足で抱かせてやるって思いながらやってきたんだよな。
だから、エギの操りに関しては、人一倍シビアになったと思うよ。
クロ：
釣りのスタイルは人それぞれだって言うから、親父のそのこだわりも一つのスタイルって事なんだろうね。
ドラグを出さない理由ってもっと何かないの？
親父：
まぁ、深いポイントなんかに行く時は、ドラグは締めた方がいいとは思うかな。
クロ：
深いポイント？
どうして？
親父：
水深があれば、やっぱりその分抵抗を受けるからね。
ドラグがゆるゆるだと、水の抵抗に負けて、エギをキビキビ動かせないだろ？
俺はエギに高さも出したいから、しっかりエギを弾きたいんだよ。
だから、ドラグは出さないんだな。
クロ：
今度はちょっと論理的だね。
親父：
そうか？（笑）
クロ：
確かに水の抵抗は受けるからね。
エギの初速って速ければ速い方がいいんじゃなかったっけ？
でも、水深のある場所で、しかも、ドラグを緩めていると、エギの動きが緩慢になるって事だよね？
親父：
そう、その通りなんだよ。
ただ、イカだっていつも活性が高い訳じゃないからな、派手に動くエギを好む時ばかりじゃないんだよ。
そういう時は、ドラグを出して、エギの動きをわざと弱くしてやる事も、選択肢の一つとして持っていていいように思うよ。
クロ：
なるほど。
一長一短があるって訳だ。
親父：
どんなものでもそうだけど、やっぱり一長一短はあるよ。
そして、自分のスタイルもある。
釣れる、釣れないも大切だけど、自分のスタイルを貫きながら釣りをするってのもいいものなんだよ。
クロ：
俺はたくさん釣れた方がいいように思うけど、釣り経験を重ねると、考え方も変わるものなのかな？
親父：
そうだな。
だんだん自分が歳を取ってくると、たくさん釣れる事が1番ではなくなって来るんだ。
何て言うかな。
自分が納得出来る一杯とでも言うかな。
その一杯が釣れれば、それですごく満足してしまう。
クロ：
そっか、でも、俺はまだたくさん釣りたいかな。
その為の知識も欲しいし、テクニックも欲しい。
だから、これからもその為のアドバイスをして欲しいかな。
親父：
そうだな、了解。
まとめ
さて、今日はドラグについてのお話でしたが、どうだったでしょうか？
話を聞くと、初心者はやっぱりドラグを出した方が数は釣れるようですが、場所や状況によってはドラグを締めた方がいい場合もあるようです。
今日は親父のこだわりばかりで、あまり参考にならなかったかもしれませんが、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
質問・感想お待ちしています。
スキやフォローをしていただけると励みになります！
能登エギングポイントを紹介する記事も投稿しました。
こちらもよろしくお願いします！
よろしければサポートをお願いします！