エギング上級者になる為のステップ10【低活性の釣り方】
僕のような初心者が上級者になる為の道しるべ。
その為に必要なステップを一から親父に教えてもらおうと思います。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日はエギング上級者になる為のステップ10なんだけど、早いね。
もう10回目だよ。
親父:
相変わらず人気がないけどな(笑)
クロ:
手厳しいなぁ(笑)
でも、それはいいとして、あとどれくらいあるの?
親父:
いや、もうそんなにないし、そこまで細かくやるつもりもないよ。
そこまでしなくても、十分に釣れるはずだからね。
クロ:
そっか、俺もずいぶん知識が増えたし、出来るような気がしてる。
あと少し、よろしく頼むね。
で、今回は何を教えてくれるの?
親父:
前回が高活性の釣り方だったから、今回は低活性の釣り方かな。
クロ:
うん、それは知りたいね。
高活性よりも低活性の方が多いような気がするからね。
親父:
まぁ、本当はイカがいれば釣れるとは思うんだけど、最近ではイカも減ってきているからね、渋い日が増えてきているのは間違いないね。
クロ:
じゃあ、さっそく教えてくれる?
親父:
うん。
まず、低活性の時のイカについてだけど、低活性の時のイカはエギを追いかけてくれない。
エギにあまり興味を示してくれないと言ってもいいかな。
クロ:
へぇ、そうなんだ。
親父:
だから、それを前提とした釣りをしなきゃいけないんだね。
クロ:
つまり、普段とは違う釣り方をしなきゃいけないって事?
【スラックジャークで刻む】
親父:
その通り。
まず1番目。
細かく刻む釣りをして欲しいんだね。
クロ:
刻むとは?
親父:
例えばね、普通にしゃくるでしょ?
この場合、エギがどれだけ移動する?
1メートル?2メートル?
クロ:
そうだなぁ、1メートルくらい?
親父:
うん。
もし、エギが1メートル移動しているなら、それを50㎝くらいに狭くして欲しいんだ。
イカはエギを追ってくれないから、イカの目の前にエギを置いてあげるイメージ。
クロ:
でも、そんな事が出来るの?
あ、もしかしてスラックジャーク?
親父:
そう!
スラックジャークならエギの移動距離を抑えられるからね。
こういう場合にはもってこいのアクションなんだよ。
クロ:
なるほど。
【しゃくりにメリハリをつける】
親父:
2番目はしゃくりにメリハリをつける。
クロ:
メリハリ?
親父:
そう。
周囲を見ていると、みんな思い切りロッドをしゃくってる。
確かに活性が高いイカなら好反応を示すとは思うけど、低活性のイカは見向きもしない。
だから、元気のない魚と元気のある魚を演じ分けて欲しいんだよ。
常に元気のある魚ではなく、元気のない魚も演じて欲しい。
クロ:
なるほど、あまりやる気がないイカには、元気過ぎる魚は荷が重いって訳か。
親父:
そういう事。
だから、普通のしゃくりにスラックジャークを混ぜたり、小さいしゃくりを入れてあげるといいよね。
クロ:
了解。
【ロングステイ】
親父:
次はロングステイだね。
つまり、底にしばらくエギを置きっ放しにする。
クロ:
それで釣れるの?
親父:
エギを置きっ放しにしていても、エギのお尻はゆらゆら揺れているんだよ。
だから、まったくアピールしていない訳ではないんだ。
しかも、その場から動かない餌なんて、イカにしてみればラッキーでしかないでしょ?
クロ:
なるほど。
イカにしてみれば、究極に捕りやすい餌って事か。
親父:
そういう事。
だから、ロングステイしながらしゃくりを入れてあげるといいよね。
クロ:
なるほどね。
【エギの水平引き】
親父:
次は水平引き。
水平引きと言ってもピンと来ないよね?
これは、底にステイさせているエギを、そのまま水平に素早く移動させる事を言うんだ。
海の底を這うように移動する。
クロ:
これで釣れるの?
親父:
ああ、釣れる。
以前、激渋の日があってね、何をやっても俺も友人も釣れなかった。
そこに老人が現れて、短時間で2杯のイカを釣り上げたんだよ。
俺はエギのせいかな、と思って、その人と同じエギで釣ってみたけど、釣れなかった。
その人には申し訳ないけど、上手そうには見えない人でね、竿を横にして、ただエギを思い切り引くだけ。
でも、けして上手そうには見えないその人が、2杯のアオリイカを釣ったのは事実なんだよ。
クロ:
へ~、親父が釣れなかったのに、その人は釣れたんだから、親父よりも上手かったって事だよね?
親父:
うん、その通り。
その後、その人と一緒に色々話したんだけど、その人はいつもそんな風に釣ってるって言ってたよ。
でね、また違う渋い日に、また見たんだ。
その人は竿を縦にしゃくっているんだけどね、糸をピンと張ったまま手前に大きくしゃくってる。
つまり、エギは手前に向かって一直線に移動しているはずなんだ。
そして、その人はその場で一人だけ釣れてた。
クロ:
つまり?
親父:
つまり、2人に共通しているのは、「エギの直線的な引き」という事なんだよ。
それから俺もそれを真似るようになった。
「エギの水平引き」とは、その人たちの真似なんだね。
クロ:
なるほどね。
【高活性のイカを探す】
親父:
最後は高活性のイカを探す。
クロ:
それって釣り方じゃないよね?
親父:
確かにそうなんだけど、低活性のイカが多いからと言って、高活性のイカが0かと言うとそうではないんだよ。
だからね、釣りにくい低活性のイカにアプローチするくらいなら、高活性のイカを探し、広範囲を打つんだね。
クロ:
なるほど。
それも釣果を上げる為の方法と言えば方法か。
親父:
だから、しゃくりは通常通り。
その変わり、どんどん場所は移動する。
出来るだけ多くの場所を釣るんだね。
クロ:
そうすれば、その中に1匹くらい高活性のイカがいる、って事か。
親父:
そういう事。
これで、説明は終わりかな。
クロ:
なるほどね。
でも、こういう話を聞くと、イカの気持ちを想像しながら釣れ、って意味が分かるよ。
親父:
そうだろ?
俺達人間はあくまでもイカに合わせる側だからな。
イカを無視した釣りは絶対に成立しないんだね。
クロ:
うん、わかった。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① スラックジャークで刻む
② しゃくりにメリハリをつける
③ ロングステイ
④ エギの水平引き
⑤ 高活性のイカを探す
以上でした。
少しでも参考になれば嬉しいです。
質問・感想お待ちしています。
スキやフォローをしていただけると励みになります!
能登エギングポイントを紹介する記事も投稿しました。
こちらもよろしくお願いします!
よろしければサポートをお願いします!