【エギング】しゃくりを入れる間を変えるとエギの軌道が変わる
今日は「しゃくりの入れ方によってエギの動きがどう変わるのか」にスポットを当てて話をしていこうと思っています。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日はしゃくりによって、エギがどんな動きをするかについて訊きたいんだ。
親父:
うん、すごくいい所に目をつけたね。
実は、これを理解していない人がすごく多いんだ。
でも、これはすごく重要な事だから、今日はがっつり話そうと思う。
クロ:
うん、よろしく。
【しゃくる間】
親父:
まず、重要なのは「しゃくる間」なんだ。
しゃくりとしゃくりの間の時間の事だね。
クロ:
その時間が重要なの?
親父:
例えば、エギを底~中間まで跳ね上げたいと思ったとしよう。
エギを高く跳ね上げるには2段しゃくりが有効だから、2段しゃくりで説明するね。
それで実際に2段しゃくりを行う。
下の写真を見て。
これは2段しゃくりの軌道なんだけど、これをAのしゃくりとしよう。
どう?
エギは浮いた?
クロ:
いや、まったく浮いていないけど・・・。
親父:
だよね?
エギに高さを出しやすい2段しゃくりといえども、これでは高さを出せない。
じゃあ、次を見てくれる?
これをBのしゃくりとしよう。
クロ:
次は完全に浮いているね。
親父:
だよね?
同じ2段しゃくりを使ったのに、最初のAはエギが浮かなくて、次のBは浮いた。
なぜか?
その理由は「しゃくりの間」なんだね。
クロ:
もっと具体的に教えてくれる?
親父:
もちろん。
まず、このしゃくりには2つの間が存在している。
① 2段しゃくりの1段目のしゃくりと2段目のしゃくりの間
この赤丸の部分だね。
2段しゃくりとは2回しゃくるから2段しゃくりなんだけど、1回目のしゃくりと2回目のしゃくりの間を休んでしまうと上の図のようになり、エギがわずかに沈んでしまう。
つまり、エギに高さが出ないって事。
クロ:
なるほど。
親父:
じゃあ、この図はどうだろう?
赤丸の部分、つまり、1回目のしゃくりと2回目のしゃくりの間だね。
上の図は、連続でしゃくっているんだね。
休まずに連続。
すると、エギが一瞬たりとも沈まない。
つまり、高さが出るって事。
クロ:
なるほど。
休みを入れるかどうかでエギの到達する高さが変わるって事だね。
うん、よく分かった。
親父:
そして、もう1つの間。
② 1回目のしゃくりと2回目のしゃくりの間
クロ:
うん。
親父:
この写真を見て。
1回目のしゃくりと2回目のしゃくりの間ってのは、緑の三角の部分ね。
この図は2段しゃくりを2回繰り返している図なんだけど、緑の三角の部分で1回目と2回目が分かれる。
で、この図を見ると、1回目の2段しゃくりが終わった後、エギを底まで沈めているよね?
クロ:
確かに。
親父:
じゃあ、今度はこれを見て。
緑の部分が底まで沈んでいない事が分かるよね?
つまり、1回目の2段しゃくりを行った後、休まず連続でしゃくっているんだね。
この事により、エギは更に高い場所まで跳ね上げられる事になる。
クロ:
なるほど~。
親父:
つまり、しゃくりAとBでエギの浮き方が違うのは、赤丸で示した部分と緑の三角の間を、取るか取らないかの差なんだね。
クロ:
なるほど。
つまり、エギを浮かせたい時は意図的にしゃくりを連続させて、休ませないって事が肝心って事なんだね。
親父:
その通り。
これが基本的な考え方になるんだ。
そして、これを応用して行く。
クロ:
応用?
【狙った層を狙い撃ち】
親父:
例えば、ショートジャークを使って釣りをしたいと思ったとしよう。
いわゆる巻きしゃくりって奴。
でも、よく見る釣り方は下の図のようなパターンで底ばかり釣っている。
クロ:
そうだね。
親父:
でも、イカが底から浮いた場所に居たら?
底ばかり釣っていても釣れないよね?
クロ:
確かに。
親父:
そこで、2段しゃくりを2回繰り返し、エギを浮かせてからショートジャークを入れる。
そうすると、こうなる。
クロ:
中層でショートジャークしているね。
親父:
その通り。
つまり、狙った層で釣る事が出来るんだ。
クロ:
なるほど。
親父はこういう事を気にしながら釣っているって事?
親父:
そうだね。
特にしゃくりとしゃくりの間は釣っている最中によく変えたりする。
その時のイカに合わせたいからなんだけど、少しリズムを変えてイカの気を引きたい時にも間は変えるよ。
クロ:
親父はどんな風にしゃくっているの?
【親父の一投目】
親父:
俺はよくしゃくりを変えるから一言では言えないんだけど、1投目はパターン化してるかな。
クロ:
教えて。
親父:
こんな感じ。
ちょっと説明するね。
① 着底させる
② 2段しゃくりを1回入れて着底
③ 2段しゃくり2回繰り返してエギを浮かす
④ エギを浮かせたままショートジャークを入れる
⑤ 2段しゃくりから着底
だいたい、こんなパターンが多いかな。
クロ:
これは何か意図があるの?
親父:
とりあえず、底と中層の両方を狙う感じなんだよ。
そして、アオリイカがどこでエギを抱いたかによって、アオリイカのいる層を絞り込む感じかな。
あとは、2段しゃくりとショートジャークのどちらに反応するか見てるってのもあるかな。
クロ:
なるほど。
ショートジャークはエギを浮かせて使う事が多いの?
親父:
そうだな。
渋い時は底でも使うけど、活性が高ければ浮かせて使う事が多い。
そこは決まってないけど、俺の一投目はこんな感じが多いなぁ。
でも、他の人を見ていて実際に多いのは、同じしゃくりを繰り返しているパターン。
こういう人ね。
クロ:
これってダメなの?
親父:
いや、ダメじゃないよ。
これでも釣れる。
でも、バリエーションはあった方が絶対に釣れるかな。
クロ:
そっかぁ、なるほど。
しゃくりとしゃくりの間を上手く使えば、自分の好きな層にアクションを入れられるって事なんだね。
うん、よく分かったよ。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① しゃくりの間
② 狙った層を狙い撃ち
③ 親父の一投目
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