親父のエギング塾その27 アオリイカを焦らす
今日はアオリイカを焦らすと題してお送りします。
アオリイカを焦らすとはどういう事なのでしょうか?
また、焦らすとどんなメリットがあるのでしょうか?
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
ねぇ、アオリイカを焦らすって何?
親父:
言葉の通りだよ。
エギを動かしてアオリイカを誘うんだけど、簡単には抱かせず、焦らすって意味。
クロ:
どうしてそんな事をするの?
すんなりアオリイカに抱かせればいいじゃない。
【エギをどう動かす?】
親父:
そうだね。
クロが言う通り、すんなりと抱いてくれるなら、すんなりと抱かせればいい。
でもね、アオリイカがなかなか抱いてくれない事がある。
例えば、イカパンチはするのに抱いてくれない。
例えば、目の前にイカがいるのに抱いてくれない。
クロ:
確かにそういう時はあるね。
親父:
そういう時、エギをワンパターンに動かし続けても、アオリイカは絶対にエギを抱かない。
クロ:
へ~。
親父:
そういう時ってね、みんな共通しているんだけど、エギのアクションがどんどん大人しくなって行くんだよ。
あと少しでアオリイカがエギを抱いてくれると思うんだろうね。
アオリイカの目の前にそっとエギを差し出すようなイメージになるんだと思う。
クロ:
ダメなの?
親父:
まったくダメだよね。
クロ:
え~!
ずっとそうしてたよ。
親父:
正しくは逆なんだ。
エギを激しく動かす。
クロ:
いや、それだとアオリイカが逃げてしまうでしょ?
親父:
そうかもね。
でも、アオリイカの興味は惹くし、アオリイカは興奮する。
結果、一度はエギから遠ざかるけど、興奮したアオリイカは必ずまた寄って来る。
覚えてる?
俺たちがエギングにおいて何をしなければいけないか。
それは、アオリイカを興奮させて、アオリイカの理性を奪う事だよね?
クロ:
う~ん、そうだった・・・。
親父:
なのに、アオリイカの目の前でエギを大人しくさせてどうするの?
そんなエギ、見切られて当然だよ。
だって、エギは擬餌餌であって、本物の餌ではないんだから。
疑似餌は動かしてなんぼだよ。
クロ:
う~ん、そっか。
捕食しやすい餌をイメージしてたんだけど・・・。
親父:
確かに捕食しやすいイメージは大切。
でも、それはエギが沈んでいる最中に表現すればいい事であって、アクションではないね。
あくまでも動きはキレがなければいけない。
クロ:
なるほど。
【アオリイカを焦らす理由】
親父:
これは見えているイカを釣る時もそうだし、見えていないイカを釣る場合も同じなんだけどね、ワンパターンのしゃくりは絶対にダメなんだよ。
しゃくりには必ず変化が必要。
クロ:
ふむ。
親父:
どうして変化が必要かと言うと、ワンパターンのしゃくりだと見切られてしまうからなんだね。
そう言うと、「いやいや、俺はワンパターンだけど釣れているから」と言う人がいる。
でも、それって活性がすごく高いアオリイカでしょ?
何をしても釣れるアオリイカでしょ?
活性の低いアオリイカは?
なかなかエギを抱いてくれないアオリイカは?
クロ:
う~む。
親父:
いいかい、俺たちが目指すのは、アオリイカをMAXに興奮させる事なんだよ。
どうすればアオリイカをMAXに興奮させられる?
どうすればアオリイカから理性を奪える?
それを考えるのがすごくすごく大切なんだ。
クロ:
焦らすってのは、その一環って事?
親父:
その通り。
例えば、アオリイカがエギを抱きそうなタイミングを見計らって、しゃくりをもう一度入れてやる。
そうすると、アオリイカはエギを抱けないからイライラするんだね。
そのイライラを抱えた状態のアオリイカに絶好のチャンスを与える。
そうすると、どうなる?
クロ:
チャンスだと思って焦ってエギを抱く。
親父:
その通り。
ワンパターンのしゃくりを繰り返している時と、焦らしに焦らした後のアオリイカの気持ちを比較してみて欲しい。
どっちが興奮してる?
どっちが理性を失ってる?
クロ:
確かに。
でも、具体的にはどうやって焦らすの?
【タイミング】
親父:
俺がよく使う焦らしは、しゃくるタイミングを変えるパターン。
例えば、水深6メートルの海で釣っているとしよう。
エギは1m沈むのに3秒かかる。
俺のエギはいま海の底から2mにあるんだけど、そこからもう一度海の底まで沈めるとなると、6秒かかる。
普通なら6秒待ってからしゃくりを入れるよね?
つまり、底まで沈めてからしゃくる。
クロ:
そうだね。
親父:
でも、あえてしゃくりとしゃくりの間隔を狭め、3秒でしゃくる。
クロ:
6秒じゃなくて?
親父:
そう。
普通なら6秒沈めている最中にアオリイカがエギを抱いてくれないか期待する。
でも、俺の場合はアオリイカにエギを抱いてもらう事を期待していないんだ。
みんなアオリイカにエギを抱いて欲しいんだろうけど、俺の目的はエギを抱いてもらう事ではなく、アオリイカを興奮させる事。
理性を奪う事なんだね。
だから、アオリイカがエギを抱こうとする直前でわざとしゃくりを入れ、エギを動かしてしまう。
そうすれば、アオリイカはきっとイライラするだろうからね。
クロ:
なるほど。
アオリイカがエギを抱く直前にエギをもう一度動かし、抱く瞬間を与えないんだね。
親父:
そう。
そして、その後、ゆっくり抱く間を与える。
クロ:
なるほど。
でも、だからと言ってワンパターンのしゃくりがまったくダメだって事はないんでしょ?
親父:
そうだね。
まったくダメではないね。
ただ、俺たちが釣るアオリイカはいつもワンパターンのしゃくりに反応してくれる訳ではないんだ。
してくれる時もあれば、してくれない時もあるってのが正しい。
だからこそ、自分の基本のしゃくりは、どんなアオリイカにも対応するしゃくりがいいよねって事なんだね。
つまり、ワンパターンなしゃくりはダメなんだ。
ちなみに、ワンパターンがダメかと言うと、ダメな訳ではない。
ワンパターンはアオリイカがタイミングを計ってアタックするには都合がいいからね。
大切な事は、ワンパターンの中に変化を混ぜる事なんだよ。
ワンパターンだけでもダメだし、変化だけでもダメ。
ワンパターンと変化の融合なんだね。
クロ:
なるほど。
そう聞くと納得するね。
ちなみに、アオリイカが低活性の場合はどうなの?
親父:
低活性の場合も基本は同じなんだ。
アクションは少し大人しくなるけど、その中に変化を加えるのは同じ。
クロ:
なるほど。
うん、分かったよ。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① エギをどう動かす?
② アオリイカを焦らす理由
③ タイミング
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