日常のコラム「あなたといるときの自分が好き」
彼女は芯があって、自我が強い。
他者と自分の境界線がクッキリしているタイプのひと。
共感力に乏しい(と本人はいう)ことを、少し気にしている。
そんな彼女が、目新しい観光場所もイベントもない田舎町で、ただドライブをしてラーメンを食べ、ご飯を作ってお酒を飲む。
たあいのない3日間を過ごしたあとに、ふとくちにしたのだ。
「あなたといるときの自分が好きなんだよね」
それを聞いたわたしは嬉しくて、全身の産毛がぶわわとゆーーーっくり立ち上がっていく感覚が面映ゆくて、
「えへ、えへへ」
とちょっと気持ちわるく笑ってしまった。
何と表現したらいいか分からなかった。うれしくてうれしくてしょうがなかった。
だって、わたしのそばにいることは彼女にとって息がしやすくて
元々自分のことをちゃんと大事にできるのに、さらにもっと自分を好きになれるという。
幸せだなあと思う。
この言葉で、わたしも自分のことをまたひとつ好きになれた。
巡ってるなあ。
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