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リサーチディレクターのお仕事

今回は自己紹介で入りきらなかった、リサーチディレクターのお仕事について投稿します。

わたしも以前は、リサーチディレクターって何?ディレクターなんてテレビでしか聞いたことがないよ、と思っていました。おそらく同じ気持ちの方が多いはず。

そこでトータルすると約8年リサーチ会社の業務に関わってきたわたしが、アンケートの裏側も含めてリサーチディレクターについてお教えします!

1.リサーチディレクターの仕事とは?

まずリサーチディレクターのお仕事を簡単に説明すると、

クライアントの依頼を元にアンケートを作成
 ↓
会社が運営するアンケートサイトを使ってデータを収集(モニターにアンケートを回答してもらう)
 ↓
回答結果を元にデータを精査して納品する

という流れで行っています。

わたしが在籍していた会社ではアンケートの設計はお客様や社内のリサーチャー(設計者)が作成するので、リサーチディレクターは設計書を元にアンケートを作成します。作成したアンケート画面は、クライアントにOKをもらってからモニターの元へ送信されます。そしてモニターが回答したデータを元にチェック・精査して、やっとクライアントに納品されるという流れです。

こう書くとさくっと終わりそうな流れですが、

・クライアントからOKが出ないので何度も修正を重ねる
・当初なかったオプション追加で新たな作業が発生する
・欲しい回答数に達しないのでターゲット条件の幅を広げる
・都度スケジュールの調整が必要

など、一筋縄ではいかないことがしょっちゅうでした。
またクライアントも企業の方なので忙しく、返答が来なくて進められないという状況がよくありました。

2.そもそもアンケートサイトって何?

先ほど出てきたアンケートサイトとは、アンケートに回答することでポイントをゲットし、たまったポイントを現金や商品券、各種サービスに交換できるサイトのことです。いわゆるポイ活サイトの一種です。読んでいる方の中にも、利用されている方がいるかもしれませんね。

ポイ活サイトの中にはレシート画像を送ったり、提携サービスに登録することでポイントをもらえるサイトもあります。一見するとアンケートサイトとは全く違うように見えますが、実は商品プロモーションに特化したリサーチ会社が運営している、なんてこともあります。

3.なんのために調査するの?

私が働いていた会社では、クライアントは個人ではなく企業がほとんどでした。

企業側は自社のサービス・製品を開発したり、改善・改良するために調査を依頼してきます。あるターゲット層に向けた新商品を発売したい、このサービスを使っている人は他に何に興味があるのか、など依頼理由は様々でした。

また集めて納品されたデータは、企業のマーケティング戦略に使われることが多かったように思います。

4.私が担当したちょっと変わった調査

私が今まで担当したご依頼の中でとくに忘れられないのが、歯磨きについて調べる調査です。その調査はモニターに自分の歯を映した写真を送ってもらう仕様になっていました。

リサーチディレクターはクライアントへ納品する前に、データを全部チェックしなくてはいけません。正直100人以上の口の中や歯が写った写真をチェックするのは精神的にキツかったです。

わたしの席の後ろを通った同僚はドン引きしたり、同情の目を向けてきます。そんな目をするなら変わってくれよ!と言いたくなりましたが、なんとか最後までやり遂げることができました。

納品後に「歯磨きはちゃんとやろう」と思わせてくれた調査でした。

5.最後に

今回は自己紹介で入りきらなかったリサーチディレクターのお仕事について説明させていただきました。一般的に馴染みのない職業なので「世の中にはこんな仕事もあるんだ」くらいに思っていただければと思います。

次回はここでは入れなかったアンケートの裏側も深堀りしていく予定です。よろしければ次もお付き合いください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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