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「静かな人」だからこその生き方を知る!ー「静かな人」の戦略書

本の感想1冊目!!

著者:ジル・チャンさん  訳:神崎 朗子さん のこの本は、内向型の人の生き方について著者自身が経験したことを踏まえて記述されています。
中でも個人的に気になった点をピックアップしてまとめます。

「静かな人」とは?

この本でいうところの「静かな人」というのは内向型の人のことです。
内向型というのは、一般的にはおとなしい人といった印象があると思います。
しかし、現代社会で幅を利かせているのは、どう考えても内向型とは正反対の外向型の人間のように感じてしまいます。

では内向型はどのように生きていけばいいのか、そのヒントが本書にたくさん書かれています。

内向型は即座に反応できない

そもそも内向型はじっくりと考える傾向が強く、言葉を慎重に選んで話すことが多いです。したがって言葉がすぐに出てきにくいといった悩みがあります。
また、長期記憶に頼る傾向があるため、何らかのとっかかりを通じて思い出すまでに時間がかかり、即座に反応ができないのである。

時間差で相手のボケに気づいて、そのあとちゃんとツッコんであげられてたら…のような後悔をするのも、この即座に反応できないことが要因になるんでしょうね

内向型のエネルギーチャージ方法

一人の時間が必要になります
外向型の人は仲間と飲みに行ったり、遊んだりしてエネルギーチャージしています。
一方で内向型は、自分一人でやりたいことやる、これに尽きます
布団でゴロゴロしたり、NETFLIXを見たり、天井を眺めてボーっとしたり、とにかく一人でいることが最重要になります

内向型は他人の感情に振り回されやすい

内向型は相手の言葉の端々や身振りや表情などから言外の意味を読み取ることが得意です。
その反面、他人の感情に影響を受けやすくなっています。
そして、よく言われる「腹を割って話す」という行為が苦手です。
これも相手の感情に振り回されるがゆえに、のまれてしまうからなのだろうと考えられます。

内向型は自分の長所を過小評価している

内向型は自己評価が低い傾向にあるため、自分自身を過小評価するきらいがある。
そこで、本書で挙げられている3つの内向型の長所を挙げる
・傾聴力がある
 ⇒相手の話を聞き、相手の求めているものを引き出す力
・「深い関係」を築ける
 ⇒職人気質なところがあり、かかわった相手を気にかけるため、関係が続きやすい
・「分析能力」が高い
 ⇒相手のことを知り、相手の話に耳を傾け、相手の期待に応えることができる

内向型はバックハンドで戦う

内向型はそもそも自分を売り込むことが苦手である
これによって、現在の外向型社会では評価されにくい傾向にある

では、内向型は評価されないままなのか?
答えはNOである

正統派のフォアハンドを外向型とすれば、内向型はバックハンドで戦えばいい。
何も正面で向かい合って戦う必要はないのだから

ではバックハンドの武器となりえるのは何か?
ここでは2つ挙げてみる
・「深く考えること」ができる
 ⇒危険を回避し、失敗のリスクを減らすことを考え、生存戦略を立てる
・粘り強く、物事に集中して取り組む
 ⇒自分の目標に向かって粘り強く取り組む「やり抜く力《グリット》」がある。
短期的な目標だけでなく、長期的な目標に向かって努力できる

まとめ

内向型はまずは今の自分を認めるところから始めましょう。
そして、一人の時間を大切にしつつ、内向型のまま強みを活かして生きることが最も重要だと考えます。


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