「スーパーの牛肉」を2段階くらい美味しく食べる方法
若い頃(20代前半まで)は確か、焼肉食べ放題でカルビやロースでも何でも来いだった。
とりあえず食べ放題なら「元を取る」ためにお腹いっぱいで動けなくなるまで食べた。
20代後半。。
アラサーになったあたりで牛肉を食べると高確率でお腹を下すようになった。
「生の部分食べちゃったのかな?」そのくらいに思っていた。
30代後半。。。
自宅や外食で牛焼肉を食べると高確率で吐くようになった。(牛丼やハンバーグなど加工肉は例外だったが)
正直、毎度の吐き気や腹痛で牛の焼肉が怖くなった。
「これが老化か…」歳はとりたくないものだ。
ところで、仕事の付き合いでブラジル人と焼肉屋さんに行った時の話だ。
友人のブラジル人が
「牛の肉はいくらでも食べれるけど、魚はほんとダメ。焼いたのならまだしも、刺身はお腹壊しちゃう。」
と言うのだ。
ん?それって、僕(日本人)の牛肉でお腹壊すのと一緒じゃん!
あ、聞いたことがある。
人種、もっと広く言うとDNA。祖先たちから受け継がれてきた食習慣などがDNAに刻まれると言う。
つまりは、僕たちは「住んでいる土地で獲れる食べ物を、効率よく消化吸収」できるように進化したのだ。
住む場所、人種によって「得意な食べ物」があるのだ。
日本人でいうと「魚」だろう。
僕の場合、焼き魚はもちろん、スーパーの半額シールが貼られた刺身も少し悪くなってもお腹を壊したことがない。
皆さんはどうだろうか?
僕を含めた同年代の取り巻きは「肉より魚だよなぁー」という会話が多くなる。
たまには「カリッと焼けた、ジューシーな焼肉やステーキ」を食べてみたくなる。
けど、、、
「肉の何が吐き気や腹痛を誘引するのだろうか?」
「加工したものはお腹痛くならないのにな。。。」
その原因の一つに「血」がある。
「血」に関しては世界各国言い伝えがある。
日本や海外の一部の宗教において「血は穢れ」とされています。ユダヤ教においては「血は命であるから食べてはならない」とも言われています。
「血」をすする吸血鬼は邪悪な者として描かれ、悪魔を呼び出す時は「血」を媒介とする、日本の神道においても「血」をまとい子供が産まれること事態が穢れともされている。
生活の話で、ごく一部の料理を除いて命ある物から頂く食べ物はまず「血抜き」をすることが下ごしらえの基本とされている。それは「血が肉を腐らせる」のを防ぐためというのが大きな要因なのだ。
血にはウィルスや細菌などが潜んでいる可能性が高く、それを摂取すると人体に悪影響を及ぼす。
それに、ウィルスや細菌が無いにしても血を飲むと「鉄分」の過剰摂取となる。
鉄分の取りすぎは体にとって「毒」となり、体に不調をきたすのだ。
つまり肉食においては、いかに「血」を取り除いて、どれだけ栄養や旨味となる「肉」を摂取するかが大事になる。
スーパーの肉はわかりやすいが、焼肉屋さんでも血が「ドリップ」しているのを見かけたことはないだろうか?
若い時は「血が滴っててなんて美味しそうなお肉だ!」と、思っていたがまさか「血」が体にとって悪い物だなんて。。。
と言ったように「血」は(一部の郷土料理)を除いてあまり食べないほうが良さそうだ。
※ヨーロッパには血のソーセージ、アザラシの血は栄養価が高いとされてイヌイットなどに重宝され、アジアにも豚の血を料理風習があったりもする。
おじさんになって胃腸が弱った僕は少なくとも肉を食すことにおいて血を避けねばならないようだ。
と、言うことはわかった。
ではどうしたら良いのか?
外食では血抜きをしっかりされた新鮮なお肉に巡り合うしかないことになるが、スーパーで買ってきたお肉に対しては自宅でもできることがある。
「キッチンペーパー」による下処理だ。
これは「ステーキ肉の熟成」にヒントを得たのだが、肉の旨みを凝縮させるのには「乾燥」が大事だという。肉を腐敗に導く「雑菌」の繁殖の原因は水分。その水分をまずキッチンペーパーで吸い取るのだ!
実食、、、
この方法で下処理をし焼いた肉を、焼肉のタレ無しで口に入れた時まず臭みを感じないことがわかる。それにより肉の旨味を全面に強く感じるようになる。
そして一番大事なこと。
これを食べた時に圧倒的に吐き気や腹痛が無くなったのだ!
ちなみに、このキッチンペーパーでの下処理方法で水分が抜けても肉の食感などは大して変わらない。
肉をフライパンで焼いた時に水分が多く出るのは余分な水分が出てるだけと言える。
※ただしこの方法で1日以上冷蔵庫に放置すると肉が固くなり、キッチンペーパーと肉がくっついてしまう恐れあり。
あくまでも、ちゃんと清潔な手で綺麗なキッチンペーパーやトレイを使ってください。夏場は環境によっては悪い雑菌の繁殖を手助けしてしまう可能性があります。
加齢により胃腸が弱くなっても、自宅で牛肉を食されたい方は是非お試しあれ。
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